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盛岡の土産ブランド「モヤーネ」の展示始まる 商品が生まれた過程をひもとく

一つ一つの商品についてデザインの過程などをパネルで紹介する展示

一つ一つの商品についてデザインの過程などをパネルで紹介する展示

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 「AZLM(エイゼットエルエム) CONNECTED CAFE manorda(マノルダ)いわて店」(盛岡市中央通1)で現在、盛岡の土産品の統一ブランド「MOYANE(モヤーネ)」ができるまでの過程などを紹介する展示「もりおかやっぱりいいよね展(モヤーネ展)」が行われている。

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 同店では岩手県内の特産品の展示や旅行者向けのインフォメーションコーナーを設置するなど、県内の情報発信に取り組んでいる。その一環として、地域の活動やデザインについての情報発信を目的としたギャラリーコーナーを新たに設置。モヤーネ展はその第1弾として企画された。

 「MOYANE」は同店を運営する地域商社「manordaいわて」と県内のデザイナー・クリエーターが参加する団体「岩手アートディレクターズクラブ(岩手ADC)」が協働で立ち上げたブランドプロジェクト。「もりおか、やっぱりいいよね」を合言葉に、商品を通じて盛岡の魅力を伝える。ブランドの第1弾として、既存の菓子製品6商品を岩手ADCに所属する若手デザイナーらがリブランディングし、2021年に発売している。

 展示では、ブランドができるまでの過程や、第1弾で発売した6つの商品のデザインとブランディングの経緯などについてパネルで紹介。商品については担当デザイナーがそれぞれ解説し、事業者とどのようなやりとりをしたのか、どのようなコンセプトでデザインしたのか、決定までにどのようなアイデアを出たのかといった部分までも紹介している。

 「manordaいわて」の本間麻衣さんは「商品を買う側の私たちは、完成したもののデザインしか知らず、どのようなアイデアから商品が生まれているのか知る機会は少ない。商品についてデザイナー自身がひもとき、完成までの過程を取り上げることで、デザインがどのような仕事なのかたくさんの人に知ってもらいたい。モヤーネの目的の一つには若手デザイナーの育成があり、今デザインを学んでいる皆さんが来場しているのもうれしい」と話す。

 展示の最後にはMOYANEのシリーズに加えてほしいものを募集するコーナーを設けた。寄せられたアイデアは今後の商品開発の参考にするという。

 展示のきっかけには、盛岡が米国ニューヨーク・タイムズ紙の「2023年に行くべき52カ所」に選出されたこともある。「取り上げられたことで、ブランドの合言葉と同じく『もりおか、やっぱりいよね』と感じた人も多いと思う」と本間さん。「県外からの観光客や海外からの訪日客も増えてきた。地元の人を含め、この場所を訪れた皆さんが盛岡の良さを再発見する機会になれば」と呼びかける。

 営業時間は10時~18時。土曜・日曜・祝日定休。入場無料。6月10日まで。

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