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紫波町図書館で「帯」に注目した企画 新たな本と出合うきっかけに

外側に帯を貼り出した袋の中に本が。利用者は帯だけを見て選ぶ

外側に帯を貼り出した袋の中に本が。利用者は帯だけを見て選ぶ

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 紫波町図書館で現在、特別展示「シークレット・ブック -オビが導く-」が開催されている。

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 利用者が本に付いている帯だけを見て本を選ぶ同企画。2015(平成27)年に始まり、今年で8回目を迎えた。利用者からは「今年もやるんだね」という声が集まるほどの恒例企画となっている。

 同館では新刊図書は帯が付いた状態で貸し出しを行うが、既刊図書として各ジャンルの書架へ移動する際に帯は取ってしまうという。その帯を活用するアイデアとして、利用者が帯に書かれた情報だけで本を選ぶ企画を考案。タイトルや著者、ジャンルなどから得る先入観を減らして、新しいジャンルの本やこれまで読んだことがない著者との出会いを楽しんでほしいという思いを込めている。

 表紙が見えないように本は袋の中に入れ、袋の外側に帯を貼る。本を入れる袋も12月はクリスマスプレゼント風の袋で、1月にはのしを付けたお正月風にアレンジ。利用者は帯に注目して本を選び、袋に入れたままの状態で貸し出しカウンターや自動貸出機で貸し出し手続きを行う。

 使用する帯にも一工夫。タイトルや著者名、受賞歴など本の正体が予想できるような情報は事前に切り抜き、簡単に予想できないようにしている。今年は4月から集めた帯を使い、100冊を用意。小説から実用書まで同館にある全ジャンルの本が対象となる。

 12月1日に始まり、15日ごろには半分ほどが貸し出しとなった。本は順次足していく予定。担当者は「新たなジャンルの一冊と出合うきっかけに利用してもらえるとうれしい。長い期間で行う企画なので、冬の読書のお供に何度か挑戦して楽しんで」と呼びかける。

 開館時間は10時~19時(土曜・日曜・祝日は18時まで)。月曜、12月28日~来年1月3日休館。1月31日まで。

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