公募によって集まったリース作品を展示する「Waのまちもりおかリース展」が11月30日、岩手県公会堂ギャラリー(盛岡市内丸)で始まった。
岩手県公会堂前に飾られた「Waのまちなか展示」のシンボルリース
盛岡市とハートフルワークいわて、盛岡広域森林組合青年部が協働で展開する「Waのまちもりおか『絆の輪』プロジェクト」の一環として開かれている同展。プロジェクトでは、市内中心市街地に森林資源を活用して作製した「もりおか森のリース」を飾る「Waのまちなか展示」も27日から展開している。今年は初の試みとして、もりおか森のリースの材料に市上下水道局が水源保護のために間伐したスギの葉が使われている。
公募によるリース展は今年で13回目。「絆の輪」をテーマに作品を募り、一般公募32点に加え、2団体によるグループ出展作品が集まった。ドライフラワーや木の実、小枝、布、毛糸、フェルト、ビニールホース、レジンなどの素材を使った個性豊かなリースが並び、クリスマスや冬の景色をイメージしたものだけではなく、帽子の形をしたリースや、紅葉をモチーフにしたもの、感謝の思いを表現した作品もある。
プロジェクトに関わる「ハートフルワークいわて」の江見夏恵さんは「昨年も力作ばかりだったが、今年はさらにレベルの高まりを感じる。毎年出品してくれる常連の皆さんは、素材の使い方と工夫に磨きがかかった。今回は初めての出展者も多いのがうれしい」と話す。
集まったリースの中から、一般投票により「リース大賞」を決定。来場者は1人2作品まで選んで投票でき、リース大賞を含めた受賞作品は「深沢紅子 野の花美術館」で12月17日から開かれる予定の「歴代リース展受賞者作品展と深沢紅子野の花美術館選抜展」でも展示される。
江見さんは「何かでつながっていると、いざというときに気持ちが通じ合い、助け合うこともできる。冬の盛岡を彩るリースが誰かとつながるきっかけになれば。作者のコメントも一つずつ読んでもらい、お気に入りのリースを見つけて」と呼びかける。
開催時間は10時~18時(最終日は15時まで)。12月4日まで。「Waのまちなか展示」は今月25日まで。