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盛岡で「雲を紡ぐブックカバーデザイン展」 専門学校生の感性で物語を表現

思い思いのアイデアでデザインされたブックカバー

思い思いのアイデアでデザインされたブックカバー

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 「雲を紡ぐブックカバーデザイン展 by 盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校」が現在、大慈清水御休み処(盛岡市鉈屋町)で開かれている。

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 伊吹有喜さんによる小説「雲を紡ぐ」をテーマに、作品の舞台となる盛岡の魅力を発信するプロジェクト「『雲を紡ぐ』でつながろうプロジェクト(雲つなもりおか)」の一環として開かれている同展。盛岡情報ビジネス&デザイン専門学校の総合デザイン科とデザイン科グラフィックデザインコースの生徒が実際に小説を読んでデザインしたオリジナルブックカバーを展示する。

 昨年も同プロジェクトの企画の一つとして実施し、来場者や生徒から好評を得たことから、今回は会場を変え2回目の開催。今年、同小説の文庫版が発行されたことから、昨年も参加した2年生は文庫版の、1年生はハードカバー版の、ブックカバーをそれぞれデザイン。作品41点を展示する。

 展示作品には作者がコメントが添えた。どのような意図でデザインしたのかも解説。物語の印象に残った場面や、登場するホームスパンや羊といったモチーフ、作品から感じ取ったイメージをどのようにデザインに落とし込んだのか、どこにこだわったのかを紹介している。

 「雲つなもりおか」に協力する「盛岡まち並み塾」」事務局の岩見麻梨子さんは「2回目の開催で題材も同じとなると、似たようなデザインも多くなると思ったが、全くそんなことはなかった。若い皆さんの引き出しの多さや、豊かな感性を感じる。今年は色合いが印象的な作品が多く、生徒それぞれのこだわりに感動している」と話す。

 会場となる「大慈清水御休み処」はギャラリーとしての機能を持っているが、屋内の座敷部分も使用した大きな展示は久しぶりだという。生徒による取り組みは地域住民、特に高齢世代に刺激を与え、プロジェクトに楽しんで関わろうとする人も多いとも。

 「高齢者が若者から刺激を受けるところは小説と同じ。町の活力や盛り上がりにつながっている」と岩見さん。「物語にも登場する町家で、歴史ある建物の重厚感と若者の軽やかな感性のコラボレーションを楽しんで」と呼びかける。

 開催時間は10時~16時。水曜休催。入場無料。

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