「いわてアートサポートセンター 風のスタジオ」(盛岡市肴町)で12月から、「ダンサーが教える ストレッチワーク 冬編」が開催される。
同講座を始めるきっかけとなったのは、昨年行われたダンサーたちが盛岡に滞在してコンテンポラリーダンスの公演制作をする企画だった。ダンサーたちは稽古を始める前に入念な準備運動を行っていたという。いわてアートサポートセンターのスタッフらが稽古や制作の様子を見学していると、ダンサー側から「一緒に準備運動をやってみませんか」と声を掛けられ、スタッフらも一緒に準備運動を体験することになった。
講座担当者の工藤雅弘さんも体験した一人。「ストレッチやダンスの要素を取り入れた動きのほか、ゲームのようなグループワークもあり、本当に楽しかった。デスクワークも多く、体がほぐれると気持ちもほぐれるし、仕事にもすっきりした気分で取り組めた」と話す。
体験したスタッフらの「一般の人にもストレッチ―ワークに参加してもらいたい」という思いから講座を企画。滞在制作のアシスタントをしていた盛岡在住のダンサー・坂上健さんに相談し、坂上さんが講師を引き受けた。
今年6月から2カ月ほど実施すると、好評を受けて毎回定員に近い参加者が集まり、10月末まで行っていた秋編、今回の冬編の実施へつながった。定期的に通う参加者も多いという。
講座ではダンサーが普段行っているウオーミングアップメソッドや、ダンス的な体の使い方を取り入れながら、ストレッチや簡単な動き、グループワークなどを行う。その日の参加者に合わせた対応をすることもあり、体をあまり動かさない人や運動が苦手な人でも体験しやすい内容としている。
「まずは気軽に来てみてほしい」と工藤さん。「プロのダンサーがやっている準備運動なんて難しそう、と思うかもしれない。実際の講座では穏やかに体を動かしたり、ほぐしたりしていく。体がほぐれると気持ちも軽くなる。自分たちが体験して楽しかったことを皆さんに伝えたいと思って始めた講座なので、一緒に楽しんでもらいたい」と呼びかける。
開催日は12月~来年3月の第2・4月曜と水曜。時間は14時~15時10分。参加費は1回1,000円、もしくは5,000円で期間中何度でも通える。対象は18歳以上。定員は各回6人。申し込みは「いわてアートサポートセンター 風のスタジオ」まで。電話(019-604-9020)とメールで受け付ける。