盛岡市は、市の魅力を発信するデジタルマップ「盛岡ノスタルジックトリップまち歩きマップ」を10月6日に公開した。
同マップは、地域の観光資源の魅力を発信することで多くの人を呼び込み、観光振興やにぎわい創出につなげるため、観光PRを目的に制作。主に首都圏からの来訪者やインバウンド観光客をターゲットとしている。
マップでは4つのモデルコースを紹介。モデルコース作りは、インスタグラムで旅行に関する投稿を行っている4人の旅好きインスタグラマーが担当している。話し合いの中で「盛岡はノスタルジックな雰囲気が魅力的」という声が出てきたことから、「ノスタルジックトリップ」というタイトルを付けた。
市観光課の小野優希さんは「インスタグラマーの皆さんはSNSから情報を得てコース作りをしていて、行政が発信する観光情報とは違う視点で見る盛岡が盛り込まれていると思う。ノスタルジックな雰囲気が魅力というのも、実際に住んでいると気付きにくいところだと感じている」と話す。
モデルコースは、盛岡の定番スポットを紹介する「盛岡定番観光コース」、芸術や文化に触れる「盛岡アート・カルチャー観光コース」、昔ながらの建物や喫茶店を巡る「盛岡レトロ観光コース」、地元の人が推薦するスポットを集約した「盛岡地元民おすすめコース」の4つ。インスタグラマーらは夏に盛岡を訪れ、コースを巡りながら取材を行い、その際に撮影した写真も使われている。それぞれテーマごとに趣向を凝らし、「盛岡八幡宮」や「岩手県立美術館」「紺屋町番屋」「盛岡バスセンター」「報恩寺 五百羅漢」など、定番スポットから人気の名所、市民から愛される店、普段から訪れる場所までが選ばれている。
マップの公開に合わせ、来年1月29日までデジタルスタンプラリーを開催。スマートフォンでデジタルマップ公式サイトにアクセスすることで参加でき、マップから対象スポットを見つけて訪れ、GPSの位置情報を読み取ってスタンプを集める。集めたスタンプの数によって特典に応募でき、応募者に抽選で盛岡の特産品などを贈呈する。
スタンプラリー終了後も、新しい情報を盛り込みながらマップは公開を続ける予定。観光課の三浦貴幸さんは「インスタグラマーさんが盛岡を訪れた時の様子は、それぞれのアカウントにも投稿している。市民の皆さんも、いつも目にしている場所がこんなふうに写るなんてと驚くと思う。ノスタルジックな雰囲気の中に新しさもある盛岡を楽しんでもらいたい」と呼びかける。