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「もりねこ」が保護猫レスキューシェルター開設へ 猫も人も幸せな社会を

現在実施中のクラウドファンディングページ。多頭飼育崩壊の現場も紹介している

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 野良猫の保護や里親募集型猫カフェの運営などを行うNPO法人「もりねこ」は現在、保護猫の診療と避妊去勢手術専門の「スペイクリニック」を併設したレスキューシェルターの開設を目指し、準備を進めている。

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 同法人では2014(平成26)年から、市内の「保護ねこカフェもりねこ」を拠点に、猫の保護や新しい家族を探す取り組みをスタート。現在は病気や障害を抱える猫や高齢の猫を受け入れる施設の運営なども行い、市内だけではなく県内9カ所の保健所からの要請を受けている。

 県内では多頭飼育崩壊状態の現場が急増。さまざまな理由で飼い主がいなくなり猫が取り残されるケースや、避妊去勢手術を受けていないために繁殖してしまうケースが多いという。同法人では2018(平成30)年から多頭飼育崩壊の現場に関わっているが、全ての猫を一度に受け入れるのは難しい。

理事長の工藤幸枝さんは「もりねこの施設もいっぱいの状況で、受け入れきれないのが現状。受け入れる前には感染症の検査やワクチン接種、避妊去勢手術を済ませないといけないので時間も費用もかかる。現在は少しずつ引き取っているような形になっている」と話す。

 課題を解決するため、同法人では現在運営する店舗や施設とは別にレスキューを専門とする拠点とチームの立ち上げを目標に準備を進めている。拠点となるのがレスキュー専用シェルター。多頭引き取りの現場から専用シェルターに受け入れることで、医療ケアをスムーズに行うことができ、他の施設にいる猫への感染症を広めるリスクを減らしてレスキューに取り組むことが可能となる。避妊去勢手術を専門とする「スペイクリニック」も併設し、多頭飼育崩壊の根本的な解決も目指す。

 現在はシェルターとなる建物のリフォームを進めている。猫のための検疫室や診療所、猫の状態に合わせた部屋を設ける予定で、リフォーム工事費の一部には、クラウドファンディングを通じて集まった支援を活用する。

 工藤さんは「レスキュー専用シェルターが完成すれば、猫の保護に必要な診療や手術、新しい飼い主への譲渡までをもりねこで一本化できる。1匹でも多く猫を助けるとともに、猫の飼育について課題を抱える飼い主の力になりたい。猫も人も幸せになる社会に少しでも貢献できれば」と話す。

 クラウドファンディングの支援は1口=3,000円~。9月26日。

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