岩手県立美術館(盛岡市本宮)で7月16日から、企画展「江口寿史イラストレーション展 彼女-世界の誰にも描けない君の絵を描いている-」が開催される。
江口寿史《銀杏BOYZ『君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命』CDジャケット》 2005 年 ©2022 Eguchi Hisashi
江口寿史さんは漫画家として「すすめ!!パイレーツ」や「ストップ!!ひばりくん!」などの作品を生み出し、イラストレーターとしてCDジャケットや雑誌の表紙などのイラストを幅広く手がける。同展は江口さんが描く女性に特化した内容で、2018(平成30)年にスタートした展覧会の巡回展。岩手では初めての大規模な個展となる。
展示作品は貴重な初期作品から最新作まで約450点以上。江口さんが45年にわたって描いてきた女性像を、イラストや漫画原稿などで紹介する。
会期中には江口さんが来場し、ライブドローイングやライブスケッチ、ライブトークを実施。ライブドローイングは2021年の巡回展から始まり、会場ごとに縦横1メートル80センチのキャンバスに公開で描く。ライブスケッチは公募の一般女性モデルをボールペンで江口さんのスタイルで公開スケッチする。ライブトークでは江口さんのほか、漫画家の上條淳士さんと同展を監修する楠見清さんをゲストに迎える。
現在、ライブスケッチのモデルを募集。はがきもしくは同館のホームページで申し込みでき、抽選で20人が選ばれる。スケッチは展示後、本人に贈呈する。
同館の担当者は「漫画作品をよく知る世代から、CDジャケットや雑誌表紙などでイラストを知った世代まで、幅広い層に楽しんでもらえる展示。作品はもちろん、作家自身が制作したり語ったりする姿も見られるめったにない機会なので、お見逃しなく」と呼びかける。
開館時間は9時30分~18時(入館は17時30分まで)。月曜休館(7月18日、8月15日は開館、7月19日は休館)。観覧料は一般=前売り1,000円、当日1,200円、高校生・学生=同600円、同700円、小学生・中学生=同400円、同500円。前売り券は7月15日まで、同館と岩手県民会館のほか、カワトク・アネックスカワトク・フェザンなど指定プレイガイドで販売。9月4日まで。