「第21回シワキネマ上映会 ちょっと不思議なチェコ・アニメの世界」が6月12日、オガールプラザ」内情報交流館2階大スタジオ(紫波町)で開催される。
「シワキネマ」は紫波町に在住・勤務するメンバーで構成された映画上映団体で、年に数回映画の上映会を実施している。今回はチェコ共和国で親しまれるアニメを特集。アニメ作品の上映会は初となる。
作品選びのきっかけとなったのが、紫波町の地域おこし協力隊として活動する絵はんこ作家でエッセイストのあまのさくやさん。あまのさんはチェコに関する書籍を刊行するほどの「チェコ好き」で、現在はチェコの魅力を発信する「チェコ親善アンバサダー」を務めている。
あまのさんは「チェコを知るきっかけの一つはアニメだった。独特の不思議な世界観やキャラクターが魅力的。チェコアニメを見る機会は限られているので、この機会にたくさんの人に見てもらいたい」と話す。
シワキネマ代表の小田中卓也さんは「いつかアニメ映画の上映をやりたいと思っていた。チェコアニメはさまざまな技法が使われていて文化の違いを感じる。見ているうちにどんどん引き込まれた」と話す。
「1本でも多くの作品を見てほしい」という思いを込めて、今回の上映会は3部構成。1部では、チェコで55年以上、子どもたちが寝る前の時間帯に放映されている「おやすみアニメ」の中から、「アマールカ」シリーズや、実写のネコが登場する「こねこのいたずら」など9本を上映する。
2部は2009(平成21)年に公開された人形アニメ映画「屋根裏のポムネンカ」、3部ではチェコアニメの代表作とされる「ふしぎな庭」シリーズから5本を上映。2部と3部の間にはあまのさんによるトークイベントも行われるほか、会場内ではコーヒーやチェコの菓子を販売する予定。
小田中さんは「子ども向けのアニメで難しい内容ではないが、大人も楽しめる作品ばかり。親子でも気軽に足を運んでほしい」と話し、あまのさんは「思いがけず不思議な世界と出合えると思うので、チェコを知らない皆さんにも見てもらいたい。旅行気分も味わって」と呼びかける。
上映開始時間は1部=10時30分、2部=13時30分、3部=16時。各回入れ替え制。料金は当日各回で大人=1,000円、学生=800円、小学生以下=600円。前売り券は全作品を鑑賞できる大人フリーパス(2,500円)をオガールプラザ内情報交流館総合案内で販売する。