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岩手町で初のモルック大会 講習会から人気広まり、町外からの参加者も求む

スキットルへモルックを勢いよく投げる子ども。幅広い年齢層が参加している

スキットルへモルックを勢いよく投げる子ども。幅広い年齢層が参加している

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 旧浮島小学校(岩手町)で6月26日から、「2022いわてモルックオープン大会」が開かれる。

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 モルックはフィンランド発祥のスポーツ。1~12の数字が書かれた木製のピン「スキットル」に向かって、3、4メートル離れた位置から木製の棒「モルック」を投げてスキットルを倒し、2チーム以上で競い合う。倒れたピンが1本ならピンに書かれた数字、複数倒れた時は倒れた本数が点数となる。先に50点を先取したチームが勝ちで、50点を超えた場合は25点に減点してゲームを継続する。

 大会を企画した岩手町中央公民館では、2021年度に2回モルックの講習会を開いた。きっかけとなったのは、健常者も障がい者も同じように楽しめる種目が多いパラリンピックの競技だったという。「パラリンピック競技のように誰でも楽しめるニュースポーツはないか」と探していたところモルックを見つけた。講習会には小学生から高齢者まで幅広い年代が参加し、好評を得た。

 同館館長の滝川勉さんは「ルール説明に5分とかからず、すぐに体験できる。モルックをうまく投げるためには練習が必要だが、ゲームを重ねるごとに勝つ方法も分かってくる。講習会には足の不自由な参加者もいたが、『これなら自分にもできる。また開催してほしい』という声が届いた」と話す。

 大会は講習会の好評を受けて企画した。多くの人が集まってモルックを楽しむことで、閉校となった浮島小学校の活用や交流人口の増加につながることへも期待を寄せている。今回はオープン大会として、町内外から参加チームを募る。1チーム4人で、サブは2人まで登録可能。得点計算ができることが参加資格となる。ルールは「日本モルック協会」のルールに準拠する。

 本年度の大会は6月から月1回のペースで、全5回を予定。初回の6月26日には開始前に1時間ほどの講習も行う。大会の運営や指導には、県内で唯一日本モルック協会に登録するチーム「大野☆ドリーム」が協力し、出場も予定している。同チームは昨年度の講習会でも指導を担当し「対戦相手がいるのは楽しい」といった声も寄せていたという。

 「5回とも参加できるチームの申し込みを待っている」と滝川さん。「モルックは頭も使う奥行きが深いニュースポーツ。チームの組み合わせは自由なので、家族や友達と参加してもらいたい」と呼びかける。

 参加費は1チーム2,000円(5日分の保険料として)。申込書に必要事項を記入し、岩手町中央公民館へファクス(0195-62-2141)か持参で申し込む。申込書は町のホームページからダウンロードできる。申し込み締め切りは6月15日。問い合わせは同館(TEL 0195-62-2877)まで。

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