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盛岡に地元発の冷凍ギョーザ無人販売店 非接触で専門店の味提供

大きな看板が目印の「盛岡ぽんぽこ餃子 黒川店」

大きな看板が目印の「盛岡ぽんぽこ餃子 黒川店」

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 飲食店などを運営する「初駒」(盛岡市八幡町)が4月23日、「フレッシュたもり 乙部店」(黒川)の敷地内に冷凍ギョーザの無人販売所「盛岡ぽんぽこ餃子(ギョーザ) 黒川店」を開業した。

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 新型コロナウイルス感染症の影響により、同社が運営する飲食店の利用客は減少傾向にある中、「食の力を通して地元盛岡や岩手県内外の皆さんを元気づけたい」という思いから、冷凍ギョーザの無人販売所を立ち上げた。

 販売するギョーザは、「初駒 盛岡インター店」の敷地内に2021年5月にオープンした「生餃子専門店ぽんぽこ」(滝沢市)から技術指導を受けて製造。同店は有人販売のため、営業時間内に利用できないという声も少なくないという。加えて、コロナ禍による生活スタイルの変化に合わせ、「非接触」や「滞在時間の短縮」が求められていることから、利用客の好きな時間に来店できる24時間365日営業とした。

 取り扱う冷凍ギョーザは、滝沢の店舗で販売しているものと同じく国産の野菜と豚肉を使った「ぽんぽこ餃子」(40個1,000円)、ぽんぽこ餃子をベースにした「にんにく餃子」「しそ餃子」(以上、32個1,000円)、時期によって味が変わる「期間限定餃子」(32個1,000円)の常時4種類を用意。現在の期間限定餃子はゆずこしょう味で、さっぱりとしたユズの香りが特徴になっている。

 冷凍ギョーザのほか、地元のタレント・ふじぽんさんが監修したオリジナルのギョーザたれ「ぽんぽこ餃子のたれ」(200円)も販売。盛岡で創業した「宮田醤油(しょうゆ)店」(雫石町)のしょうゆを使い、県産「ふじ」リンゴの果汁を加えた。店舗の中では、タレントのふじぽんさんが利用方法を紹介する動画も流している。支払いは利用者が料金箱に現金を入れる「さい銭箱方式」。高齢者や子どもでも利用しやすい方法を選んだ。

 開店以降、多くの利用者が訪れ想定以上の反響があるという。今後は市内に同様の無人販売店を展開していく予定。担当者の井上仁さんは「無人店舗は感染症対策にもなっているが、皆さんの好きな時間で利用してもらえるのもメリットだと思う。ぽんぽこ餃子は焼くときに失敗がしづらいのも特徴。おいしいギョーザで皆さんの団らんのサポートができれば」と呼びかける。

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