「もりおか町家物語館」浜藤ホール(盛岡市鉈屋町)で5月21日・22日、「浜藤ブックマーケット2022~浜藤古本市~」が開かれる。
同館では2018(平成30)年から、古本や自主製作本、しおりなどの読書グッズを販売する「浜藤古本市」を開催。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、回数を減らしながら現在まで続けてきた。今年からは新たに「浜藤ブックマーケット」という複合イベントの一環として実施。今後は古本市のほか、朗読会や読書グッズのクラフト市など本にまつわるイベントを企画していく予定だという。
古本市としての開催は8回目を迎え、今回からテーマを設けて出店者を募っている。担当者の千葉剣吾さんは「これまでの古本市は出店者のジャンルの幅も広く、多くの人に楽しんでもらったと感じている。新たにテーマを設けることで出店者の皆さんには条件を付けてしまうが、興味を持った人に来てもらいやすいイベントになるとも考えている。テーマも広く捉えてもらえるものを選んでいく」と話す。
今回のテーマは「こどもに読ませたい本」。同館の文庫蔵2階には絵本が楽しめる「絵本の小部屋」があり、親子連れの利用者も多い。普段から来館している利用者に楽しんでもらうとともに、イベントを知ってもらおうと、このテーマを選んだ。開催日が5月のため「こどもの日」にもちなんでいるという。
出店の条件は東北6県在住者で、テーマに沿ったものを含む古本や自主製作本、読書グッズを出品すること。少しでもテーマに関係しそうな内容であれば和書・洋書などジャンルは問わない。全ての出品物がテーマに即していなくても、一部に取り入れられていれば出店可能。1店舗の区画は幅1.8メートル×奥行1.8メートル以内とし、搬入出と店番は各自で行う。
千葉さんは「皆さんが子どもに読んでもらいたいと思う本はもちろん、子どもの心を持つ大人に薦めたい本など、それぞれの捉え方でテーマへの想像を膨らませてもらいたい。書店の子ども向けコーナーでは見られないような一冊が見つかるかもしれない。本を売る楽しみ、買う楽しみを感じてもらえれば」と呼びかける。
出店料は1,200円。募集数は各日15店舗で応募多数の場合は抽選。応募は申込書の持参か専用フォーム、ファクス、メール、郵送で受け付ける。4月17日必着。募集要項と申込書は同館ホームぺージからダウンロードできる。