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盛岡在住の塾講師が絵本出版 自身の経験と「たくさんのあい」を込め

「みつけたよ たくさんのあい」表紙

「みつけたよ たくさんのあい」表紙

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 盛岡在住の塾講師・HACHI KYOKO(ハチ・キョウコ)さんによる絵本「みつけたよ たくさんのあい」が12月17日、幻冬舎ルネッサンス新書から発行された。

2種類の絵やオノマトペ、形容詞を使ってリンゴを表現したページ。子どもたちの興味を誘う

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 同書は「胎児教育から成長した後も使える絵本」をコンセプトに制作。ストーリー性はなく、1ページごとに完結する内容で、形容詞やオノマトペ、季節の移ろい、命の大切さなどを伝える。加えて、「世界中の人に読んでもらえるように」という思いも込めて、文は日本語と英語を併記。絵は中沢和人さん、川村梓さんが手掛ける。

 HACHIさんが絵本のアイデアを思い付いたのは自身の妊娠と出産、子育てがきっかけだったという。「長女と次女の胎児教育や乳幼児教育を経験し、2人にはたくさんの絵本を読み聞かせてきた。胎教中から生まれてすぐ、そして成長した後も使える絵本があればいいのにという考えが生まれた」と話す。

 HACHIさんは塾講師の傍ら、子育てに関する相談に応じて的確なアドバイスやサポートを行う子育てアドバイザーと、読み聞かせサポーターとしても活動。絵本にはその視点を取り入れ、絵と文に込めた意味や読み聞かせの方法、子どもとの接し方などについて解説する文章をページごとに加えている。

 作中には絵だけで構成されたページも用意。読み手が自由に物語を作ったり、子どもたちが興味を持って自分で話を広げたりできるような工夫を取り入れた。「鳥がいるね、お花が咲いているね、これは何をしているところかな、と話し掛けながら子どもたちとつながるツールにしてほしい」と話す。

 タイトルには、子どもたちが成長する中で親子・友人・隣人などたくさんの愛を見つけてほしいという願いを込める。「この絵本を導入にして、たくさんの絵本を読んでもらいたい」とHACHIさん。「子どもから大人まで使えるように工夫を凝らした。小さい頃からたくさんの絵本に触れて、そして大きくなって、いつか子育てを経験する時に、またこの絵本に戻ってきてもらいたい」と呼び掛ける。

 価格は1,100円。2月5日にはパブリックスペース「おちゃのま」(盛岡市仙北2)で、「さわや書店」主催による出版記念トークショーが開かれる。参加無料(絵本1冊付き)。開催時間は10時~、13時30分~の2回。定員は各回15人。申し込みは電話で「さわや書店本店」(TEL 019-653-4111)まで。

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