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紫波・月の輪酒造がVチューバーとコラボ 新たな客層へ魅力発信

今酒ハクノさんのイラストが描かれたオリジナルラベルと升、奥にはポストカードも

今酒ハクノさんのイラストが描かれたオリジナルラベルと升、奥にはポストカードも

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 「月の輪酒造店」(紫波町)と、盛岡市内で広告・企画などの代行サービスを手掛ける「白矢企画」が2月1日、バーチャルユーチューバー(Vチューバー)の「今酒(いまさか)ハクノ」さんとコラボレーションしたオリジナルラベル日本酒を発売する。

コラボしたVチューバーの「今酒ハクノ」さん

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 「今酒ハクノ」さんは、「酒クズ系Vチューバー」を自称するほどの「お酒好き」。動画配信サイト「ユーチューブ」を通じて、さまざまな酒のレビューやつまみの紹介、酒をテーマにしたユニークなチャレンジなどの動画を発信している。チャンネル登録者数は13万人ほど、ツイッターのフォロワー数は4万人を超える。

 今回のコラボを企画した「白矢企画」の代表・吉田拳さんは、観光振興や商品開発の仕事に携わる中で「サブカルチャーやインフルエンサーを活用した手法」について検討を続けてきた。吉田さんは「例えばアニメやゲームとコラボレーション、インフルエンサーの起用というのはすでに一般的な手法になり始め、全国でも成功事例も多い。岩手県内でもうまく活用できる方法はないかと考えていた」と話す。

 吉田さんは知人からの紹介を受けて「月の輪酒造店」に相談。新型コロナ禍によって同社でも出荷量が減少する中、ECサイトの需要の高まりを生かし、インターネットを通じて新たな客層を獲得する試みとして同社社長の横沢孝之さんも興味を示した。

 「南部杜氏発祥の地」である紫波町の日本酒を全国にアピールするためにコラボ候補に挙がったのが、酒の情報に特化して活動する今酒さん。今回のコラボを快く引き受けた。横沢さんは「コラボするに当たってVチューバーの皆さんについて知り、いろんな分野で活躍する人がいることが興味深く感じた。月の輪にとっても初めての試み。日本酒を知るきっかけにもいろんな切り口があっていいと思う」と話す。

 今回は同社の純米酒「月の輪」をオリジナルラベルで販売。ラベルには紫波町をイメージした雪景色の中で日本酒を飲む今酒さんの姿が描かれている。商品はオリジナルラベルの「月の輪」四合瓶2本セットの通常版と、オリジナルラベル「月の輪」四合瓶1本、山田町「木村商店」のいか徳利(とっくり)、オリジナル焼き印入り升が1個ずつセットになった初回限定版を300セット限定で用意。焼き印には、今酒さんが動画内で使う「乙酒(おつさけ)」のフレーズも入っている。

 2月15日までに通常版の販売数が300個に到達した場合、通常版にオリジナルポストカードがセットになる企画も実施。ポストカードのイラストは盛岡在住のイラストレーター「宇薙(うなぎ)」さんが手掛ける。

 吉田さんは「単なるコラボに終わらず、これをきっかけに今酒さんのファンの皆さんが実際に岩手に来て、お酒を飲んでもらえたらうれしい」、横沢さんは「こういったコラボの形式は、ファンの皆さんの熱が感じられるので反響が楽しみ。今酒さんファンの皆さんに月の輪を知ってもらえれば」と期待を寄せる。

 価格は通常版=3,900円、初回限定版=5,200円。月の輪酒造ネットショップ「わかさやネットショップ」でのみ販売。両商品共に2月中旬から順次発送開始予定。

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