岩手県北バスを運営する「岩手県北自動車」が、2月19日から県内の全路線で地域連携ICカード「iGUCA(イグカ)」のサービスを開始する。
地域連携ICカードはJR東日本が提供するシステムで、同社の「Suica(スイカ)」の機能とバスの定期券や各種割引などの地域独自サービスが一体となったもの。SuicaエリアおよびSuicaと相互利用を行っているエリアで利用可能な鉄道乗車券や電子マネーなども利用できる。
「iGUCA」の名称は、岩手の方言「いぐ(行ぐ)」とICカードの組み合わせ。カードのデザインは「行ぐか」と声を出しているような吹き出し、ロゴマークは矢印に見立てたGと、駆け足をしているようなAのフォルムで、目的地に向かうようなイメージとしている。
iGUCAを使って乗車した場合、利用区間運賃の3%を交通ポイントとして付与。次回以降の運賃支払いに利用できるほか、同カードのサービス開始に伴い、定期券サービスの内容拡充や、乗り継ぎ割引などの新サービスを提供し、利用客の利便性向上を図る。同カード以外でも、Suicaと相互利用できる交通系ICカードが利用できる。
発行できるのは無記名式と記名式の2種類で、無記名式は手続き不要で発行できるが、記名式は手続きが必要となる。記名式のみ紛失時に再発行が可能。盛岡市内の取扱窓口は、岩手県北バスの盛岡駅前案内所、プラザおでって内案内所、盛岡営業所、盛岡南営業所で、このほか県内の営業所・案内所・支所で取り扱う。カードへの入金は、同社の路線バス車内と営業所、窓口のほか、全国のSuicaチャージ可能な駅やバス機器・コンビニなどで、1,000円単位で最大2万円までチャージできる。
iGUCAのサービス開始に伴い、従来のバスカードは1月31日で販売を終了。購入済みのものは7月31日まで利用でき、払い戻しも受け付ける。問い合わせは岩手県北自動車(TEL 019-641-1212)まで。
iGUCAの発売金額は1,000円~5,000円。金額のうち500円はカード返却時に返金するデポジットで、残り金額がチャージされる。