「もりおか雪あかり2022」が2月4日から、盛岡城跡公園前庭で開かれる。
「もりおか雪あかり」は、本州一寒い街と呼ばれる盛岡の冬の夜を生かし、温かい光で来街者をもてなそうと始まった冬季の観光イベント。市民と観光客の交流、地域活性を図り16年にわたって継続してきた。
本来は、盛岡城跡公園芝生広場と盛岡歴史文化館前広場をメイン会場に、雪で作ったスノーキャンドルや市民らが制作した雪像の展示を行っているが、ここ数年は雪不足に見舞われ、準備に苦労してきた面もある。併せて、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、2021年は中止。感染症対策として、スノーキャンドルを作るボランティアの協力辞退や、雪像製作の自粛といった条件の変化にも直面し、イベント全体の形を変えながら継続する方法を検討してきた。
その一環として、本年度は開催形式を大きく変更。ろうそくの明かりで照らす「スノーキャンドル」から、LEDによるイルミネーションを中心とした内容に転換した。もりおか雪あかり実行委員会の担当者は「コロナ禍の影響というよりは、雪あかりを冬のイベントとして続けていくための変更。雪の量には毎回悩まされていて、継続が難しいのではないかという声も以前からあった。形を変えても『雪あかり』自体は残していきたい」と話す。
期間中、初日から3日間はLEDイルミネーションと共にスノーキャンドルを展示。その後はイルミネーションのみの点灯となる。会場の規模も縮小し、例年行っていたキッチンカーや物販ブースの出店、飲食テントの設置はしない。岩手県の「感染対策チェックリスト」に基づいて開催し、来場者に対しても、マスクの着用や触れ合わない程度の間隔を空けるなど基本的な感染対策への協力を呼び掛ける。
内容を変更しての実施について、担当者は「これから継続していくための試金石にもなると思う。開催について迷う部分もあるが、多くの人の協力もあり、今回の形となった。少しでも温かい気持ちになってもらえれば」と話す。
点灯時間は17時~20時。イルミネーションの点灯は2月12日まで。今後の新型コロナウイルス感染症感染拡大の状況によっては、イベントの規模や点灯時間、実施期間の変更、イベント中止の場合がある。最新情報はホームページやSNSで知らせる。