豆腐と関連食品を製造販売する「田楽茶屋」(滝沢村滝沢字巣子、TEL 019-688-4409)は12月1日、IGRいわて銀河鉄道の滝沢駅構内に直営店「田楽茶屋 滝沢駅内店」(滝沢村滝沢字野沢)をオープンした。同店は滝沢村商工会をアドバイザーとし、駅構内の空きスペースの利用を模索していた同鉄道と連携する中で実現したもの。積極的に店舗展開を図る同店は、これで県内5カ所目の出店となる。
同日、7時30分の早朝にもかかわらず、セレモニー会場となった店舗前には30人以上の関係者と一般客が訪れ、滝沢駅にできた新名所の門出を祝った。セレモニーに訪れた同商工会阿部正喜会長は「本店舗を滝沢駅振興と地域産業振興のきっかけとしたい」と話す。
店内には自家製豆腐、豆腐コロッケ、自家製パンなど豆腐を主なコンセプトとした100種類以上の商品を取りそろえ、特定日の16時30分からは湯葉鍋や豆乳鍋などテークアウト可能な鍋のタイムサービスも実施する予定。
店を仕切る店主の「たま母さん」こと斉藤タマさんは「滝沢駅は町の玄関先なのに、スペースが空いていてはもったいない。よそから来た人が滝沢村に来てよかったと思えるようなサービスをしたい」と意気込む。「毎日のぞきたくなる『飽きないサービス』を視野に入れている」とも。
同店は季節ごとに商品を入れ替えながらバリエーションに富んだ棚入れ企画を行う見通し。さっそく来春に向けて、滝沢村内の野菜や山菜を集めて滝沢駅前広場で販売する「夕市」を企画しているという。
「たま母さん」が作るお手製の品々は地元客からの人気が高く、この秋には同店オリジナルの『たきざわリンゴパン』が岩手県産業貿易振興協会長賞を受賞したばかり。