テレビアニメ「サザエさん」のオープニングに、10月3日から岩手県内の観光地などが登場している。
「サザエさん」のオープニングでは、主人公のサザエさんが気球に乗って日本各地を巡り、季節ごとに観光名所や特産品などを紹介している。このサザエさんが全国を旅する「日本全国サザエさんの旅」は1974(昭和49)年にスタート。当初は地方ごとにまとまった紹介をしていたが、2001年からは1つの都道府県を半年ごとに紹介する現在のスタイルとなった。公式ホームぺージによると、土地の見どころをゆっくり巡ることができるとサザエさんもお気に入りだという。
岩手編は10月~12月の秋編と、1月~3月の冬編の2クールにわたって放送する。3日から放送が始まった「秋編」では、奇跡の一本松(陸前高田市)、中尊寺・金色堂(奥州市)、小岩井農場(雫石町・滝沢市)、御所野遺跡(一戸町)、浄土ヶ浜(宮古市)、鬼剣舞(北上市)、えさし藤原の郷(奥州市)、宮守川橋りょう(遠野市)、宮沢賢治の世界、三陸山田かき小屋(山田町)、三陸鉄道リアス線大槌駅(大槌町)、一関・平泉バルーンフェスティバル(一関市)、八幡沼(八幡平市)が登場。サザエさんが「小岩井農場」で馬車に乗る姿や、SL銀河に手を振る様子が描かれている。
SNS上では岩手編の放送を喜ぶ投稿も多く見られ、沿岸部から県央、県南、県北地域まで旅するサザエさんに驚く声もある。県外に住む人からは「岩手に行ってみたい」という感想も寄せられ、登場する名所や特産品に合わせて各市町村もアピールを行っている。
県内でサザエさんを放送する「岩手めんこいテレビ」の担当者は「サザエさんのアテンドで、改めて岩手県のいいトコ・いいモノを再発見してもらいたい。家族や友人・知人と出掛けてみて」と呼び掛ける。
放送は毎週日曜18時30分から。