公募で集まった市民と地元演劇人で演劇を作る「劇団モリオカ市民」が来年3月、第8回公演「新版 わたしのじゃじゃ麺」を上演する。
「劇団モリオカ市民」は2006(平成18)年度に始まった市民公募の参加型舞台。「盛岡」をテーマに隔年で公演を行い、2006年度から2011(平成23)年度にかけては「盛岡三大麺」を題材にしたシリーズ、2013(平成25)年度から2017(平成29)年度には岩手県沿岸を津波が襲った3つの年をテーマにした3部作「あの年の盛岡」、2019年度は「岩手公園(現盛岡城跡公園)」をテーマにした作品を上演した。
第8回公演「新版 わたしのじゃじゃ麺」は、2008(平成20)年度の第2回公演で人気を博した作品「わたしのじゃじゃ麺」を、盛岡劇場の30周年記念に合わせリニューアル上演する。本来は今年の3月に予定していたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて公演は中止。次回公演に向けたプレ企画として「新版 わたしのじゃじゃ麺」のダイジェスト版の朗読劇を開催した。
現在は2022年3月の上演に向けてキャスト・スタッフの募集を行っている。対象は高校生以上で、演劇経験は不問。定員は設けず、応募者は全員出演することを見込んでいる。稽古は11月上旬に始める予定で、盛岡劇場・河南公民館を会場に公演まで30回程度行う。新型コロナウイルス感染症の状況により今後スケジュールを変更する場合がある。
「わたしのじゃじゃ麺」は盛岡じゃじゃ麺の誕生にまつわる物語。盛岡劇場の担当者も「盛岡じゃじゃ麺好き」だという。「盛岡三大麺の中でも市民に普及してコアなファンがいる麺だと感じている盛岡じゃじゃ麺をテーマにした物語なので、演劇好きの皆さんはもちろん、じゃじゃ麺好きの皆さんにも加わってもらいたい。コロナ禍で大変な中、思うように進まないところもあるが、市民の皆さんの協力してもらい、盛岡じゃじゃ麺と演劇の盛り上げにもつながれば」と呼び掛ける。
参加申し込みは電話(TEL 019-622-2258)、盛岡劇場・河南公民館への来館、メールで受け付ける。メールの場合は氏名・振り仮名・性別・年齢・電話番号・住所(郵便番号を含む)・演劇経験・希望するセクション(キャストもしくはスタッフ)を明記する。費用は高校生=3,000円、大学生以上=5,000円(傷害保険料・オリジナルTシャツ代込み)。締め切りは10月26日17時。