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60歳以上の意見・体験発表「あのなはん」原稿募集 ラジオ講座も開講へ

昨年の「あのなはん~私の思いを言葉に込めて~」の収録風景

昨年の「あのなはん~私の思いを言葉に込めて~」の収録風景

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 盛岡市が現在、2021年度「あのなはん~私の思いを言葉に込めて~」の原稿を募集している。

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 同事業は2019年度まで「盛岡市老人の意見発表大会」として行われていたもの。市は市内在住の60歳以上を対象に、いつまでも知的好奇心と学習意欲を保ち、生きがいを共感できる学習の場として「盛岡ゆうゆう大学」を開設している。参加者らがさまざまな講座や講演を通じて、郷土の歴史、健康、地域活動などについて学び、その一環として、高齢者が抱える問題や意見、豊富な経験などを発表する「老人の意見発表大会」が行われていた。

 新型コロナウイルス感染症の影響を受け、昨年度から「盛岡ゆうゆう大学」の講座と「あのなはん~私の思いを言葉に込めて~」の発表をコミュニティーFM局「ラヂオもりおか」の放送で実施。ラジオ講座を聴講した参加者からは「自分のペースで集中して聴くことができた」といった好意的な反応が集まったほか、意見発表を行った市民からも「最初は緊張したが、手際よく対応してもらいリラックスできた」「ラジオの収録は良い記念になった」と感想が寄せられた。

 市長寿社会課の担当者は「インターネットやスマホアプリを通じて、遠くに住む知人や孫が発表を聴いてくれたという声も届いている。コロナ禍でなかなか会うことができない中、声だけでも届けられるのはラジオの強み」と話す。

 本年度も引き続き「盛岡ゆうゆう大学」のラジオ講座と「あのなはん~私の思いを言葉に込めて~」の放送発表を実施。「盛岡ゆうゆう大学」は学生が集まって行う「特別講座」をラジオ講座に振り替える。放送は「あのなはん~私の思いを言葉に込めて~」を含めた全5講座で、各講座共に前・後半に分けて毎週水曜・木曜の11時30分~12時に放送する。初回は11月17日。

 「あのなはん~私の思いを言葉に込めて~」の作品募集対象は市内在住の満60歳以上で、過去に発表したことがある人や、「盛岡ゆうゆう大学」の受講者以外も応募できる。発表内容のテーマは、「わたしの生きがい・特技」「わたしの夢・希望」「若者に伝えたいこと」「わたしたちの役割」「地域活動に参加して」「体験から学んだこと」「その他自由主題」の7つ。原稿は未発表のものに限り、2000字以内にまとめる。

 作品は必要事項を記入し原稿に同封した上、市役所本館5階長寿社会課への郵送もしくは持参で受け付ける。応募作品は審査を行い、応募者の中から発表者を選出。発表者は「ラヂオもりおか」で事前収録を行い、放送する。放送日は12月15日と16日を予定。

 担当者は「ラジオを通じて生きた知恵を年代問わず聴くことができ、直接的ではないが世代間交流にもつながると思う。人に会えない今だからこそ、皆さんの率直な意見や思いを文章と声に出して発表してほしい」と呼び掛ける。

 応募期間は10月28日まで。郵送の場合は当日消印有効。持参の場合は17時30分締め切り。「盛岡ゆうゆう大学」の受講希望者は開講期間中も受け付ける。問い合わせは市長寿社会課(TEL 019-603-8003)まで。

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