「IGRいわて銀河鉄道」は9月1日、沿線の観光スポットなどを紹介するウェブサイト「星旅(ほしたび)-GINGAGINGA Trip-」を開設した。
同サイトは、岩手県や沿線市町村などが組織する「いわて銀河鉄道利用促進協議会」による補助事業の一環として、沿線地域の魅力発信やモデルコースの紹介、利用促進、マイレール意識の向上を目的としている。
同社では1日乗り放題の「フリーきっぷ」をはじめ、企画切符や記念切符を定期的に販売し、利用者からは「切符を使うとどこへ行けるのか」「どんな場所で何があるのか」「お薦めの観光スポットはないか」といった質問も多いという。そこで、パンフレットなど紙媒体で発信していた内容を基に、ウェブ版としてサイトを開設することにした。
「星旅」というタイトルは「いわて銀河鉄道」という名前から付け、沿線地域や各駅周辺を銀河の星にたとえて、星を巡りながら各地域の魅力ある「輝くスポット」を紹介するコンセプト。サブタイトルの「GINGAGINGA Trip」は、輝いている様子を表す「ぎんがぎが」という言葉から取った。
ウェブサイトでは、盛岡駅から金田一温泉駅まで全17駅の駅ごとに周辺の観光スポットや公共施設、飲食店などを「駅スポット」として紹介。題字にも星や月のデザインを盛り込んだ。各駅スポットのページではイラストマップとグーグルマップを用意し、描き下ろしのかわいらしいイラストを使ったマップで楽しみながら地域のイメージをつかんでもらい、経路や施設情報の詳細はグーグルマップを活用してもらえるように工夫した。
サイト内では「銀河おさんぽ旅」と題し、伝承や産業といったテーマ別にお薦めの観光コースも紹介。県北を中心に駅から巡るコースで現在は6コースを掲載しているが、今後は内容を拡充させる予定もあり、ツアーとの連携や企画切符との連携も考えているという。
サイトのあちこちには同社のキャラクター「ぎんがくん・きらりちゃん」も登場。サイトを見る人と一緒に「星旅」を楽しみ、キャラクターたちが紹介してくれているような雰囲気をつくる。随時更新を続け、欲しい情報によりアクセスしやすいウェブサイトを目指す。
担当者は「なかなか旅行ができない状況が続くが、まずはウェブサイトを見て星旅気分を楽しんでもらいたい。地元の皆さんに見てもらいたい思いもあり、その地域に住んでいても知らない場所や気付いていない魅力を見つけてほしい」と呼び掛ける。