ネットで話題のフルチン「弁くん」、ブリーフ「若さま」-12月に正式発売へ

携帯ストラップの弁くん(左)と若さま(右)

携帯ストラップの弁くん(左)と若さま(右)

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 奥州平泉を応援するゆるキャラ「弁くん」と「若さま」のキャラクターグッズが12月1日、発売される。

原画イラストの弁くん

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 同キャラクターは、岩手県奥州市の地域情報サイト「奥州WEB」(奥州市)が同地域の活性化を目的に企画したもの。平泉にちなみ武蔵坊弁慶と牛若丸(源義経)をモチーフにしたご当地キャラクターで11月に先行発表して以来、フルチン姿の「弁くん」とブリーフ姿の「若さま」が掲示板サイトで話題になっていた。キャラクターにはそれぞれ「正装」バージョンもあり、グッズは携帯ストラップや耳かき、巾着、ライター、ステッカーなど。

 キャラクターを考案したのは広告制作会社「ベアーズ企画製作室」(盛岡市上田1)の下山和也社長と知人のグラフィックデザイナーの2人。下山さんがキャラクターを設定し手描きのラフを作成。相方のデザイナーがパソコンでデータ化し、完成形に仕上げた。

 奥州WEBから依頼があったのは、今年の春ごろ。「奥州平泉が元気になれるキャラクターを作りたい」との依頼を受け、7月に完成した。一人歩きができるキャラクターを作ろうと考えた下山さん。「時代は『ゆるキャラ』なので、なるべく『ゆるく』した」と振り返る。設定は弁くんも牛さまも3歳児。「2人とも子どもだったらこんな感じかなと、想像したのがこの結果。フルチン(弁くん)やブリーフ(若さま)にしたのも、子どもなら日常的に当たり前のこと。自分も川で素っ裸で遊んでいたし」と自然体で答える。「まりもっこりは意識はしてない」とも。

 2ちゃんねるなどの掲示板サイトで話題になっていることについては、「全く見ていない」としながらも、「良いにしろ悪いにしろ、反応があるということはキャラクターの生みの親としてはうれしいこと。広告的に言えば成功と言えるのでは」と話す。2ちゃんねらーに向けては、「賛否両論があるだろうが、少なからず地域のためになっているので応援してくれる人には『ありがとうございます』と言いたい。キャラクターに不快感を抱いた方には『ごめんなさい』。でも、3歳児ですから」と反応を素直に受け止める。

 ただ、「フルチン」であることが話題になっていることから、奥州WEBではすでに、弁さまに「ふんどしバージョン」を用意しているという。「ただ、今のところ解禁する予定はない」(下山さん)。

 キャラクターの制作費については「2人とも晩飯をごちそうになった程度」と明かす下山さん。「6月には大地震(岩手・宮城内陸地震)、7月には追い打ちをかけるように平泉の世界遺産登録が落選したり、すっかり元気がなくなってしまったこの地域の復興につながればいい」と同地域を応援する気持ちは人一倍強い。

 価格は、携帯ストラップ=500円、耳かき=500円、巾着袋=600円~、ライター=200円。「Zプラザアテルイ」(奥州市)で販売する。現在、同社では県内に限らず販売店を広く募集中。

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