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矢巾町と岩手朝日テレビが協定締結 地域の情報をデータ放送で発信

矢巾町の情報が表示されたテレビの前でPRする畠山社長(左)と高橋町長(右)

矢巾町の情報が表示されたテレビの前でPRする畠山社長(左)と高橋町長(右)

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 矢巾町と岩手朝日テレビ(盛岡市盛岡駅西通2)は4月1日、同局のデータ放送を活用した地域情報発信に関する協定を締結し、サービスを開始した。

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 矢巾町では広報誌などのほか、ホームページやSNSといったインターネットを活用した情報発信を行っている一方、インターネットの利用が難しい高齢者をはじめ、情報を入手しづらい状況にいる住民も多い。こうした状況下でも、テレビであれば多くの人が視聴でき、気軽に情報が得られる点に着目。データ放送を活用し、町の最新情報を発信する。このような取り組みは東北初となる。

 同局のチャンネル視聴中にリモコンの「dボタン」を押してデータ放送画面を表示し、「自治体情報」を選ぶと情報が表示される仕組み。利用にはテレビ上で郵便番号の設定が必要となり、矢巾町以外の郵便番号になっている場合は自治体情報が表示されない。郵便番号はデータ放送画面の「お天気情報」から設定でき、設定すれば町外在住者でも情報を閲覧できる。特定の時間帯には画面内にオーバーレイ告知を表示し、普段データ放送を利用しない人へもサービスの利用を呼び掛ける。

 発信する情報は生活・手続き、健康福祉、子育て・教育、防災、行政、コロナ関連など。町企画財政課のパソコンで情報の入力と更新作業を行う。データ放送の画面には常時10の情報が表示され、内容の重要度などにより表示される順番を変えることも可能になっている。災害時には避難所情報をはじめとする細かな情報提供も行っていく。

 1日に町役場で行われた協定締結式には高橋昌造町長と畠山大社長をはじめとする関係者らが出席。高橋町長は「今日という日をワクワクした気持ちで迎えた。小さな子どもから高齢者まで、全世代に優しく情報発信ができる町になることは、この上ない喜び。より早く、より正しく情報を提供できることは、町民サービスの向上にも役立つ」と期待を寄せる。

 畠山社長は「広報誌などで発信する情報は、何か変更があった場合、即座に知らせることが難しい。データ放送であればすぐに発信でき、例えば災害時にも細かな情報が提供できる。町民の皆さんに活用してもらうとともに、われわれも番組内などで周知を行っていく」と話した。

 同局では今後、他の市町村でも自治体情報配信サービスを拡大していく予定。

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