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矢巾町が「ホストタウンサミット」ポスターコンテスト受賞 交流の日々を紹介

ポスターを作製した下町さん(右)と、ホストタウンリーダー賞を受賞した川村奈津美さん(左)

ポスターを作製した下町さん(右)と、ホストタウンリーダー賞を受賞した川村奈津美さん(左)

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 全国の自治体が取り組む「2020年東京オリンピック・パラリンピック」のホストタウン事業に関する成果発表をなど行う「ホストタウンサミット2021」で、矢巾町が「ポスターコンテスト」第2位に選ばれた。

 矢巾町は2020年2月に、オーストリア共和国を相手国とした2020年東京オリンピック・パラリンピックの「復興『ありがとう』ホストタウン」として登録。「復興『ありがとう』ホストタウン」は、岩手・宮城・福島の東日本大震災被災3県の自治体で、復興支援に携わった国や地域に対し復興した姿を見せながら、住民との交流を進めていくホストタウン事業となる。

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 オーストリアの首都・ウィーンは「音楽の都」とも呼ばれ、2016(平成28)年に「音楽のまち」宣言をした矢巾町と共通点があるほか、町内にある県立不来方高校音楽部がオーストリアの高校生と交流コンサートを行うなど古くから交流もあった。震災時にはオーストリアから義援金やメッセージが送られ、不来方高校音楽部の活動を通して沿岸地域へと届けられたという。こういった交流をきっかけにホストタウンの相手国として決定した。

 ホストタウンサミットは2018(平成30)年から毎年開催し、今年はコロナ禍の影響を受けてオンラインでの実施。各自治体による成果発表のほか、これまでのホストタウン事業についてまとめたポスターを作製する「ポスターコンテスト」が行われ、約120点から参加者による投票で優秀作品を決定した。

 矢巾町のポスターは、地域おこし協力隊の下町龍也さんがデザインを担当。下町さんは町のホストタウン事業に関連するオリジナルロゴマークの制作にも関わる。ポスターやロゴマークにはオーストリアの公用語であるドイツ語で「うまくいきますように」という意味のおまじない「Toi,toi,toi(トイトイトイ)」を使い、「合唱」をイメージした丸が連なるデザインとなっている。

 ポスターではこれまでのホストタウン事業を時系列で紹介。ホストタウン登録のきっかけや、不来方高校音楽部との交流、町内産の食材を使ったオーストリア料理レシピの開発の様子などをイラストや写真でまとめ、明るい色合いに仕上げた。

 今年3月いっぱいで協力隊を卒業する下町さんは「卒業前、町のためにもなんとか受賞したい」という思いで取り組み、過去の受賞作をリサーチした上で制作に臨んだ。下町さんは「矢巾とオーストリアの交流が一つのストーリーとして筋が通っていて、写真などの素材も魅力的だったのでデザインに困ることはなかった。受賞できると思ってやってきたが、改めてうれしさを感じている。ポスターにまとめきれない活動もあるので、受賞をきっかけに他の取り組みも知ってもらいたい」と話す。

 矢巾町は「ホストタウンリーダー賞」も受賞。ホストタウン事業に積極的に取り組む自治体担当者を表彰するもので、文化スポーツ課スポーツ推進係の川村奈津美さんが選ばれた。川村さんは「事業をどう進めたらよいかと迷うこともあったが、ポスターコンクールの受賞も含めて最後に形になって良かった」と笑顔を見せる。

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