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盛岡のシェフたちが「もりおかの新商品」考案 試作品の試食キャンペーンも

試作品のソーセージやサラミなど。もりおか短角牛や紅木豚など盛岡産の食材が使われている

試作品のソーセージやサラミなど。もりおか短角牛や紅木豚など盛岡産の食材が使われている

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 盛岡市内の飲食店のシェフなどによるプロジェクト「MORIOKA CHEF'S TABLE MEETING」は現在、盛岡市産の食材を使用して作った新商品の試作品試食キャンペーン「MORIOKA CHEF’S TABLE~もりおかの新商品を味わおう~」を行っている。

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 「MORIOKA CHEF'S TABLE MEETING」は、市内で食に関わる異業種が集まり、情報共有や連携を行う取り組み「もりおか食のネットワーク」の一環として、盛岡の食と農を守るために立ち上げたプロジェクト。シェフ同士のつながりを強めることや、盛岡市産の農畜産物について知ってもらう機会を増やそうとスタートしたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた。

 コロナ禍の中、飲食店は利用客の減少など困難な状況に立たされ、同プロジェクトはシェフたちが話し合う場になっていたという。このような厳しい現状だからこそ、地元食材の新たな価値を見出そうと、生産者や加工業者らと共に知恵を出し合い活動を続けてきた。

 今回は食品加工業者の協力を得て、飲食店が共通で使用・販売できる加工品の製造に挑戦。「もりおか短角牛」や「紅木豚(こうぼくとん)」などを使った試作品が完成した。試作品は、黒平豆とそばの実が入った「もりおか短角牛のサラミ」、「もりおか短角牛と紅木豚のソーセージ(メルゲース)」「紅木豚のソーセージ(ニュールンベルガー)」「紅木豚のベーコン」「もりおか短角牛と紅木豚のハンバーグ」の5つ。

 3月12日からは、プロジェクトメンバーの飲食店、県内外含めて11店で試作品を提供するキャンペーンをスタート。試作品をシンプルに調理したものから、各店ならではのアレンジを加えたまで多種多様なメニューがそろう。併せて3月13日から、オンラインショップ「Olahono(おらほの)」でも「ハンバーグ&ソーセージセット」を数量限定で販売している。

 試作品は新たな盛岡の特産となることを目指し、改良を重ねて商品化する予定。試食した人からの声を集めるため、キャンペーンではアンケートへの参加も呼び掛けている。

 参加したシェフたちからは、「個人個人で動くことが多いが、それぞれが困っている状況で手が組めてよかった」「シェフ同士がつながり、そこに他の業界が加わることで可能性に幅が出た」など肯定的な反応が寄せられている。

 市農政課食と農の連携推進室の担当者は「まずはこの取り組みやプロジェクトを知ってもらいたいと思う。それぞれの店舗のアレンジの違いを楽しんでもらいながら、試作品や盛岡の食材についてシェフたちと話をしてもらえればうれしい」と話す。

 参加店舗やアンケートなどの詳細は「美食王国もりおか」のホームページに掲載する。キャンペーンは3月26日まで。数に限りがあるため、売り切れた場合は早期終了となる。

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