岩手県は2月12日、ショートムービープラットフォーム「TikTok」に、「岩手県新型コロナウイルス感染症対策本部」アカウントを開設した。
県は、県民が一丸となって感染症対策を推進する中で、「対話のある情報発信」「興味を持ってもらう方法での伝え方」の重要性に着目し、各種SNSを活用とした若年層を対象とした情報発信を強化。若年層から人気が高いTikTokの活用もその一環となる。
今回は「TikTok Japan」の協力の下、全国で初めて新型コロナ対策専門アカウントを開設。自治体のアカウントとしては東北初となる。TikTokでは60秒までの動画の作成・公開・閲覧ができるため、これまで他のSNSなどで公開していた知事メッセージや医療従事者へのメッセージなど60秒尺のメッセージを公開。加えて、県独自の感染対策啓発ムービーなどを配信する。現在はTikTokで活動するアニメーションクリエーター「あおぱんだ」さんによる動画や、人気の楽曲「ポケットからきゅんです!」を使ったユニークな動画も公開している。
達増拓也県知事によるメッセージは、他のSNSやプラットフォームで公開しているものに比べて、TikTokでの再生回数が多くなっているという。県医療政策室の担当者は「特に長いバージョンの動画と比べて再生回数が大幅に違う。これまで活用してきたプラットフォームと利用者の層や見られ方が違うと感じ、手応えもある」と話す。
今後は学生と連携した企画など、若年層の目線を取り入れた多様性・柔軟性のある情報発信を予定。若年層に対する訴求力の向上につなげる。
担当者は「若い皆さんと一緒に感染対策を進めていきたいと考えている。まずは多くの人に見てもらいたい」と呼び掛ける。