岩手県では現在、岩手県内で就職活動やインターンシップなどを行う県出身学生を支援する「いわてとつながろう!Uターン就活応援助成金」の申請を受け付けている。
助成金は、岩手県出身県外大学生等応援事業として、岩手出身で県外の大学などに通う学生が、県内で就職活動などを行う場合、就活応援費用として交通費や宿泊費などを支援するというもの。新型コロナウイルス感染症によって生活に影響を受けている学生や、地元での就職活動に思うように取り組めない学生をサポートするとともに、Uターン支援にもつなげる。
対象となるのは、県外の4年制大学、短期大学、専修学校、専門学校など各種学校に在籍する岩手出身の学生で、学年は問わない。対象となる就職活動の範囲は採用試験や面接のほか、インターンシップ、実習、企業・工場見学・説明会のほか、就職に関する活動のうち県が特に認めるものが当てはまり、学生の就職支援などを行う「ジョブカフェいわて」をはじめとする窓口での相談、セミナー受講も含まれる。その内、2020年6月11日以降に実施した活動が対象となる。
助成金の受付窓口にもなっている「ジョブカフェいわて」の担当者は「就職活動というと、採用試験や面接といったものだけと考えがちだが、説明会などへの参加も対象となるので、卒業年次以外の学生もこれまでの就職活動を振り返ってみてほしい」と話す。
助成金の申請には申請書への記入のほか、採用試験や面接への参加案内、インターンシップや実習などで記入した日誌、レポートなど活動を証明できる書類やデータの提出が必要。申請書様式は「ジョブカフェいわて」のホームページ内に開設したポータルサイトからダウンロードでき、メール・郵送・窓口への来館のいずれかの方法で受け付ける。
助成支給金額は最大2万円で、居住地域によって異なり、青森県の南東地域や秋田県の全域は基本1万円、それ以外の地域(岩手県を除く)は2万円。1人4回まで申請することができる。
「岩手に来る時に利用した交通機関のチケットなどは必要ないので、領収書やチケットがないという場合でも申請は可能」と担当者。「岩手出身で、県外の学校に通い、就活のために岩手に来たという人は、まずジョブカフェの窓口に気軽に連絡してほしい。申請書の記入や必要な書類についての相談にも対応している。受付期間が間もなく終了するので、この機会に申請漏れがないように早めに利用して」と呼び掛ける。
申請受け付けは3月15日まで。この日までに申請内容が受理されたものが助成対象となる。