桜山神社(盛岡市内丸)と周辺地域で2月11日、キャンドルなどでライトアップを行う「モリオカライトアッププロジェクトin桜山」が始まる。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大によりイベントの中止や延期が相次ぎ、経済面や精神面で大きな影響を受ける中心市街地の活性化を図ろうと企画された同プロジェクト。「城下町盛岡」の中心的なシンボルでもある桜山商店街をライトアップし、歴史や文化、風情を感じられる桜山周辺地域の魅力発信にもつなげる。
期間中は桜山神社とその周辺地域に約300個のキャンドルを設置して光をともすほか、桜山神社本殿もLEDライトを使ってライトアップする。12日には桜山神社内で「祈願祭2021」を同時開催。疫病退散や無病息災などの願いを記した「祈願札」のおたき上げや、大宮神楽特別演舞、希望者による釣鐘突きイベントが行われる。
モリオカライトアッププロジェクト実行委員会の担当者は「コロナ禍で暗い話題が多い昨今。街を明るくすることで、市民の皆さんの心にも明るい火をともすとともに、社会を覆いつくすコロナ禍を皆さんの希望の力で燃やし尽くしたい」と意気込む。
現在は桜山神社境内に「祈願札」を用意し、願い事の募集を行っている。願い事を書いた祈願札を回収箱へ入れ、集まった札は桜山神社駐車場にておたき上げを行う。「希望の鐘」の参加希望者は同日16時から桜山内の釣鐘前で受付、神楽の演舞は17時30分から神社本殿で行われる。
「ライトアップされた桜山を歩いて、町の美しさや明るさを再確認してほしい」と担当者。「ライトアップするということは、明かりをともすということ。コロナ禍によって世界や、今という時代、人々が暗くなっている。皆さんの希望でコロナ禍をたき上げ、熱い炎で願いの成就を祈り、希望の鐘の音を響かせ、一緒に明るく美しい桜山を作って」と呼び掛ける。
ライトアップは各日17時~20時。祈願札の募集は12日まで。