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盛岡・赤レンガ館でクリスマスマーケット 年末に「ほっこり気分」味わって

「クリスマスマーケットin赤レンガ」のフライヤーと岩手銀行赤レンガ館

「クリスマスマーケットin赤レンガ」のフライヤーと岩手銀行赤レンガ館

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 「岩手銀行赤レンガ館」(盛岡市中ノ橋通1)で12月18日と19日、「クリスマスマーケットin赤レンガ」が行われる。

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 同館では、岩手県内の伝統工芸品の展覧会「赤レンガ伝統工芸館」を昨年からスタート。昨年は漆・かご・南部鉄器・ホームスパンをテーマに4回開いた。今年はコロナ禍の中であったが、岩手県が行うイベント「漆DAYSいわて202」と同時開催する形で、県内の伝統工芸品の展覧会を行った。

 「クリスマスマーケット」の構想は昨年からあったという。「赤レンガ伝統工芸館」を継続して行う予定もあったが、出展者や関係者からは「毎年同じ内容では飽きられるのではないか」「展覧会を通じて集まった仲間と地域ブランドを立ち上げたい」という声が出ていた。そこから「みんなで作ったものを集めて、冬にお披露目会をしよう」というアイデアが生まれた。

 今回のイベントを主催する「manorda(マノルダ)いわて」の菊地文彦さんは「赤レンガ館は暖房設備が弱く冬のイベントがない点にも着目した。ヨーロッパなどで行われているクリスマスマーケットは屋外で行われることが多いので、寒さもうまく生かしたイベントにできると思う」と話す。

 企画を立ち上げた一方、コロナ禍の影響を受けて今年開催を予定していたイベントは次々と中止に。本当に開催できるか見通しが立たない中だったが、「何か一つ目標を持とう」という思いから「クリスマスマーケットをやろう」と決め、6月から準備を進めてきたという。「ある種、今年の集大成かもしれない」と菊地さんは振り返る。

 期間中は、マフラーやストールなどのホームスパン製品のほか、フェルトマフラー、スノードーム、蜜ろうキャンドル、リース、菓子、食器などクリスマスシーズンに合わせたアイテムを展示販売。館内もクリスマスに合わせて飾り付けを行うほか、赤レンガ館の入り口に立つフロントマンがホームスパンで製作したマントを着て来場者を出迎える。マントは県産羊毛「アイウール」を100%使った。

 イベントは来年以降の継続も考えているほか、マント姿のフロントマンも「師走の盛岡の風物詩」になっていくことを目指すという。「フロントマンがマントを着たら、『ああ、この季節が来たんだな』と感じてもらえるようになったらうれしい」と菊地さん。「今年は何かを楽しみに待つことが少ない1年だと思う。『こんなイベントがあるんだ、行ってみたい』と待っている時間から、当日の来場時までずっと楽しんでもらいたい。会場は寒いので暖かい服装も忘れずに、1年の終わりにほっこりした気持ちを味わって」と呼び掛ける。

 開催時間は18日=15時~19時、19日=10時~16時。入場無料。来場時はマスクの着用・検温・手指の消毒・連絡先の記入など感染症対策への協力も呼び掛ける。

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