フィンランド発のフードデリバリーサービス「Wolt(ウォルト)」が12月3日、盛岡市内一部エリアでのサービスを開始した。
「Wolt」は2014年にフィンランド・ヘルシンキで創業。23カ国100都市以上でフードデリバリー事業を展開する。日本では2020年3月に広島市、6月に札幌市、7月に仙台市、10月に呉市と東京都でサービスを開始。盛岡は仙台に続き東北で2番目の進出となる。
同サービスでは食の宝庫として東北地方を重視。7月の仙台進出以降、東北でのさらなる拡大を計画していたという。「Wolt」の担当者は「岩手・盛岡は知名度の高いローカルフードが根付いていて、酪農が盛んであることや、お米の消費量が多いことでも知られていて、食に対して情熱がある都市だと感じている。県内ではテクノロジーを使用したフードデリバリーが初進出で、サービス自体を楽しんでもらえるのではないかと考えている」と話す。
サービス開始時点では約40店舗がレストランパートナーとして登録。和食やイタリアン、カレー、スイーツ、中華料理、多国籍料理と幅広いジャンルがそろう。配達エリアも市内中心部の一部地域に限定しているが、随時拡大を行っていく予定。「地域密着」を掲げるサービスであることから、最初はレストランが多いエリアから始め、地域の声を反映しながら徐々に拡大していく方法を採っているという。
サービスは専用アプリやウェブサイトから飲食店を選んで注文。混雑状況や距離によって配達時間は異なるが、決済から30分ほどで指定の場所へ配達する。配達料は店舗から1.5キロ以内は99円、2.5キロ以内199円、4キロ以内299円。配達先は自宅だけではなく、職場や屋外などエリア内であればどこでも指定でき、公園など目印になる場所を指定して受け取ることもできる。利用に関して困りごとがある場合、チャットサポートが回答を行う。
担当者は「地域密着をモットーに、皆さんと近い距離で意見をもらいながら、一緒にWoltをつくり上げていきたいと考えている。『おもてなしフードデリバリー』として、好きな場所で好きなグルメを楽しむ手伝いをさせてもらえれば」と呼び掛ける。
営業時間は10時~22時。