岩手県サッカー協会は12月5日、「サン・ビレッジ紫波」(紫波町)でウオーキングサッカー体験会を開催する。
ウオーキングサッカーは歩いて行うサッカーのこと。イングランド発祥のスポーツで、2011年に高齢者の健康にために行ったものが現在のルールにつながるとされている。イングランドでは愛好者が約6万人に増大し、海外へと拡大。日本では、日本サッカー協会が中心となり普及活動を行っている。
地域によって細かなルールの差はあるが、走ってはいけない、ヘディング・接触プレーは禁止といった特徴があり、日本独自のルールとして「相手が保持しているボールを取らない」ことも取り入れている。日本サッカー協会によると、性別や年齢、サッカー経験の有無、障がいの有無にかかわらず、多種多様な人が一緒にプレーでき、負担が少なく楽しめるスポーツとして広まりつつあるという。
体験会を企画したのは、県サッカー協会の古山裕二さん。協会の自主事業を考える中、「競技として参加したり、観戦したりするサッカーは普及している一方で、体を動かす運動として楽しむ側面は知られていない」ということに気付き、他地域で行われているウオーキングサッカー体験会について知った。
「サッカーは広い場所を長く走り、ボールを取り合う激しい接触があるといったイメージが強い」と古山さん。「例えば自分にボールが回ってきたとき、どうするか迷い、迷っているうちにボールを取られてしまったという経験をしたことがある人は多いと思う。ウオーキングサッカーであれば、周りの状況を見て、考えながらプレーを楽しめる」と話す。
体験会では日本サッカー協会の松田薫二さんを講師に招き、ウオーキングサッカーについての説明を受けた後、参加者らによるゲーム体験を行う。体験会には年齢・性別・サッカー経験の有無関係なく、誰でも参加できる。
古山さんは「『歩くサッカーってどういうもの?』と思っている人がほとんどだと思う。実際にやってみないと分からない魅力がたくさんある。高齢者と小さい子ども、女性も男性も、障がいがある人も、みんな一緒にできるスポーツ。楽しく体を動かすぞ、という気持ちで参加して」と呼び掛ける。
開催時間は13時~15時(12時30分受け付け開始)。参加費は500円。参加には事前の申し込みが必要。県サッカー協会ホームページの申し込みフォーム、または電話(TEL 019-681-8010)で受け付ける。定員は20人程度。室内で行うため、室内用運動靴の持参が必要となる。