盛岡大通商店街協同組合は10月26日、「出張軽トラ市」を行った。
軽トラ市は文字通り軽トラックの荷台に地元の農産物や加工食品などをのせて、そのまま路上で販売する名物朝市。3年前から隣の雫石町が同町商工会を中心に企画・実施してきた。シャッター通りと化した同町の中心商店街に客を呼び込むその効果は、マスコミにも度々取り上げられてきた。
近年、昼間の客足が遠のく盛岡市の大通商店街でもこれに目をつけ、昨年より雫石町の協力を得ながら日曜日の歩行者天国で人気の軽トラ市を「出張」の形で年に数回ほど実施。2回目となる今回は、同商店街の野村證券から東北銀行までの2ブロックの区間に、地元盛岡市や雫石町、沿岸地域、遠くは宮城県気仙沼から計15の軽トラックが「出店」した。
朝からあいにくの雨となった当日は、軽トラ市の神通力も届かず客足もまばら。加工食品などを販売する出店者のひとりは「さすがに、この雨では売り上げもさっぱり。普通に天気が良ければ10倍の人が来るんだけど」と残念そう。
同組合のイベント責任者を務める阿部利幸さんは「今のところ年1回のペースだが、(大通商店街は)毎週日曜は歩行者天国になるので、できれば毎月やっていきたい。もっと出店する軽トラックの台数も増やせれば」と話している。
同商店街では、来年も実施したいとしている。
今年最後となる雫石町の本家「軽トラ市」は、11月2日に開催する。