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盛岡城跡で発掘調査の現地説明会 歴史の一端に触れ、理解深めて

発掘調査が行われている盛岡城跡本丸地区

発掘調査が行われている盛岡城跡本丸地区

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 国史跡盛岡城跡(盛岡市内丸)で10月24日、発掘調査現場(第41次調査)の現地説明会が開催される。

 盛岡市は、盛岡城跡の石垣修理に伴って発掘調査を行っている。築城から400年以上が経過し、石垣の傷みが目立ち始め、崩落の危険が見られる箇所も出てきているという。そこで市は2012(平成24)年度に「史跡盛岡城整備基本計画」を策定。崩落の危険性がある一部石垣の積み直し工事を行うこととした。発掘調査は、工事の前に石垣の構造などを調べる役割もあり、これまでの調査では石垣の変遷や構築方法などが分かってきている。

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 現在は城跡本丸地区の構造確認などのため、7月下旬から本丸天守台西側の本丸御殿の発掘調査を進めている。今回の調査は限られた範囲で行われたものではあったが、本丸御殿の中で女中たちが過ごしていた「長局(ながつぼね)」など建物跡に伴う遺構が一部確認され、絵図からも江戸時代から何度も改築された状況が分かったという。

 盛岡城跡の本丸内の建物は1874(明治7)年に取り壊され、その後の公園整備により、園路の利便性を考慮した改変や植栽が行われてきた。その内容や影響についても発掘調査で確認できた。

 発掘調査の現地説明会では今回確認された遺構のほか、調査で出土した瓦や陶磁器について担当職員が説明。市民に本物を見てもらい、歴史への理解を深める貴重な機会になるという。

 盛岡城跡の発掘調査を行う「遺跡の学び館」では、盛岡城をテーマとした企画展「不来方之城新築之有可候(こずかたのしろしんちくこれあるべくそうろう) 南部氏の盛岡築城」を開催中。これまでの発掘調査結果から、盛岡城がどのような城だったのかを明らかにする内容となっている。

 市教育委員会歴史文化課「遺跡の学び館」の担当職員は「私たち市民にとっては公園として身近な存在ではあるが、どんな城でどんな歴史をたどってきたのか知る機会は限られている。今回確認された遺構や出土品を通じて、歴史の一端に触れてみてほしい。誰でも参加できるので、気軽に聞きに来てもらえれば」と呼び掛ける。

 現地説明会は13時30分~15時。参加無料。小雨決行。場所の詳細はホームページから資料をダウンロードできる。

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