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雫石で初めての「子ども食堂」 地域全体で子育てする環境づくりを

「1人でも、親子でも、みんなで集まってもらえたら」と呼び掛ける櫻田さん

「1人でも、親子でも、みんなで集まってもらえたら」と呼び掛ける櫻田さん

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「七ツ森地域交流センター」(雫石町)で8月8日、「子育ち子ども食堂」が開催される。

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 雫石では初めての「子ども食堂」となる同事業。「子ども食堂」は、子どもたちとその親、地域の人々に対して無料もしくは低価格で食事と団らんの場を提供する取り組み。雫石町では子どもたちを地域全体で守り育て、全世代が交流する機会を作ることで地域への愛着を深め、子どもたちが自分で育つ力を身に付けて成長する「子育ち」を推進しようと「子育ちこども食堂」として企画した。

 企画に関わる「NPO法人まちサポ雫石」の櫻田七海さんは「『子ども食堂』というと、何か難しい事情を抱えた子どもたちが集まる場所、子どもたちが食事をする場所というイメージが先行しがち。実際はそうではなく、大人たちが一緒に子育てをし、自分たちも子どもからたくさん学ぼうという場所。子どもにも大人にもメリットがある」と話す。「普段から顔見知りを作っておくことで、安心できる環境づくりにもつながる。行きづらい、行かせづらいというイメージをまずは変えたい」とも。

 子どものみのほか、大人のみ、親子、祖父母と孫など、事業に興味がある人であれば誰でも参加可能。雫石町産の食材を使い、夏野菜カレー、なないろサラダ、ごぼう茶の地産地消メニューを提供する。スケジュール確認と自己紹介をし、会場前の花壇で花を植える作業を行う。その後、子どもたちは野菜の収穫とサラダ作りに挑戦。大人は、県内で子育て支援をしている「インクルいわて」の山屋理恵さんによる講話を聞く。

 当日はサッカーJ3「いわてグルージャ盛岡」の協力により、マスコットキャラクター「キヅール」も遊びに来る。初開催で手探り状態だが、感想や意見を取り入れながら今後の内容を検討し、冬にも開催を予定している。

 町内では地域ごとに住民が集まり、地域の課題解決や憩いの場作りに取り組んでいる。櫻田さんは「地域ごとの集まりに子育ち子ども食堂の要素を取り入れてもらい、『こども食堂』が町内に増えていけばいいなと期待もしている。食事をきっかけに、子どもも大人も、1人でも、誰かと一緒でも、みんな一緒に集まってもらえたら」と呼び掛ける。

 開催時間は10時~13時。参加無料。参加には事前の申し込みが必要。申し込みは「雫石町まちおこしセンター しずく×CAN」で、電話(019-692-6282)、ファクス(019-691-2611)、メールで受け付ける。定員は30人程度。

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