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岩手県立大学と盛岡ターミナルビルが連携協定 地域課題の解決目指す

署名した協定書を手にする和田社長(左)と鈴木学長(右)

署名した協定書を手にする和田社長(左)と鈴木学長(右)

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 岩手県立大学と盛岡ターミナルビルは7月3日、地域の発展や課題解決、教育研究活動の推進などに寄与することを目的とした包括的連携協定を締結した。

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 盛岡ターミナルビルが運営する駅ビル「フェザン」では2015(平成27)年から地元学生と協働し商品開発などに取り組む「スマイルチャージいわてプロジェクト」を行ってきた。岩手県立大学は総合政策学部の授業の一環として、スタート当初からプロジェクトに関わり続けてきた。

 今回の協定締結は、これまでは個別の取り組みでの関わりだったものを発展・拡大させることが狙い。より幅広いテーマで学生たちとプロジェクトを立ち上げ、他の学部の学生や県内の学校への波及効果も見込む。

 今後は、協業で取り組む地域課題の解決、学生のキャリア形成支援、相互の人材育成、地域活用に関する共同研究など、双方が持つ人的・知的・物的資源の活用を図りながら、地域の発展と教育研究活動を推進していく。

 3日に行われた締結式には岩手県立大学の鈴木厚人学長、盛岡ターミナルビルの和田俊文社長ら関係者が出席。鈴木学長と和田社長が協定書に署名を行った。

 鈴木学長は「大学で学んだことを身に付け、自分のものにしていくことが重要。さまざまな連携を通じて社会経験を積むのが良い機会となる。この地域が持つ独自性や良さを見つけ、認識し、活用や次の展開へつなげていく方法も考えていってもらいたい。学生たちが学部を横断的に関わっていくことにも期待したい」と話す。

 和田社長は「事業の内容は時代とともに変化していかなければならない。そこで、これからの盛岡を生きる人たちが何を求め、何を思うかを聞き、生かしていくのが重要。学生の皆さんと時間を共にし、学生の考えや感性を知ることが私たちにとっても学びになっている。これからは年度単位では取り組みにくかった課題やテーマにも共に挑戦していきたい」と意気込みを伝えた。

 長期的な取り組みの一つとして現在、両者とJA全農いわてが協働し、「いわての農業」をテーマにした地域課題の解決を目指すプロジェクトに挑戦中。今回は「いわての農業」の中から「原木乾しいたけ」と「岩手県産花き(リンドウ)」の認知・消費拡大を目指している。

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