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リノベーション複合施設でマルシェイベント 見て知り・食べて分かる空間に

「すてきな出店者の皆さんに会いに来て」と川村さん

「すてきな出店者の皆さんに会いに来て」と川村さん

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 矢巾町のリノベーション複合施設「kurumi apartment」で7月12日から、月に1度のマルシェイベント「FARMERS MARKET」がスタートする。

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 同施設は営業を終了した電器店を改装し2018(平成30)年11月にオープン。町内の「くらしすた不動産」が企画運営を務め、カフェや美容室が入居するほか、シェアキッチンやレンタルスペースなどを備える。

 昨年8月から12月にかけて、同施設を会場に町民が主体となりオーガニック野菜などを販売するマルシェイベントを開催。終了後、「今度はいつやるのか」「また開催してほしい」という声が多く集まっていたという。そこで、今回は「くらしすた不動産」が主催としてイベントを立ち上げた。

 今年2月から準備を始めていたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、開催についても慎重に検討を重ね、野菜が採れ始める時期からのスタートを考えてきた。企画を担当する川村美沙樹さんは「町内で開催を予定した夏の大きなイベントは中止となり、少し寂しさを感じていた。小さなイベントでも矢巾ににぎわいがあればうれしいと思っている」と話す。

 イベントには施設がある矢巾町を中心に盛岡・紫波といった周辺地域から出店者が集う。出店者が品物を並べる屋台には、県産木材を使った木製の簡易屋台「いわてヤタイ」を使用する。

 初回は矢巾町の「ほそかわ農園」「高舘農園」、紫波の「わとな自然農園」、盛岡の「田屋果樹園」「SOUTH FIELD」が出店。野菜やサクランボ、加工品、花などを販売する。同施設のシェアキッチン利用者も出店し、サンドイッチや町内の豆腐店「とくたや」の豆腐を使ったスイーツなどを提供する。

 シェアキッチンがある環境を生かし、パン作りのワークショップも開催。イベントで販売している野菜を使ったピザを作るが、感染症対策として参加者はマスク着用の下、生地作りまで行い自宅に持ち帰って焼く形とした。参加費は1,650円で、事前予約が必要。10時30分から、13時からの2回開催で、現在は13時の回にのみ空きがある。申し込みは「くらしすた不動産」への電話(TEL 019-658-8701)でも受け付ける。

 12月までは毎月第2日曜に開催を続け、今後は新規就農者の出店も予定しているという。生産者と消費者が顔を合わせて話す機会を増やし、矢巾町と周辺地域の生産者を知ってもらうとともに施設についても広く周知するイベントを目指していく。

 「町内には定期的なマルシェイベントがなく、自分の身近にあると良いなと感じている。矢巾町の生産者の皆さん、農産物をもっと紹介していきたい」と川村さん。「季節ごとに並ぶ野菜や出店者の顔触れも変わっていくと思う。見て知り、食べて分かる空間にしたい。楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。

 開催時間は10時~14時。雨天の場合中止。

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