「紫波ローズガーデン」(紫波町)で現在、「バラ祭り2020」が開催されている。
2018(平成30)年に閉園した「サンテミリオンバラ園」から運営を引き継ぐ形で昨年6月に再オープンした同園。約2ヘクタールの園内には610種約1500株のバラが植えられ、職人とスタッフが共にバラの育成を楽しみながら管理・運営を行い、1周年を迎えた。
昨年は、6月から7月中旬にかけて春バラ、9月から10月下旬ころを秋バラと2シーズンに分けて「バラ祭り」を開催し、多くの来園者を迎えた。今年の「バラ祭り」については新型コロナウイルス感染症の影響から検討を続けてきたが、岩手県での緊急事態措置の解除、行政施設などの営業再開を受け、6月1日から開催することに決めた。
今年の「バラ祭り」は規模を縮小し、園内を会場にしたイベントは開催せず、休憩スペースの利用も制限。スタッフはマスクを着用するなど対策も万全で来園者を迎える。園内にはイングリッシュローズやつるバラ、強い香りの品種、国内では珍しい品種などのバラが美しく咲く。バラの種類によって開花時期や見頃が異なるが、今年は急に気温が高くなったこともあり、遅咲きの品種と早咲きの品種が同じタイミングで咲いたため、多くのバラを楽しむことができる。
春バラのシーズンが終わると、秋バラに備えて枝葉のせん定を行うが、今年はせん定をせずに9月・10月いっぱいまでは通常営業を続ける。同園のスタッフは来年の「バラ祭り」へ期待を寄せ、「イベントの開催もできれば」と意気込む。園の近くには畑を作り、バラの鑑賞や育成、畑作りなどを通じたコミュニケーションの場作りも行っていく。
スタッフは「今年は気候が良く、気温が高くなるのも早かったので見頃のピークは少し過ぎたように感じるが、まだまだバラの花が楽しめる。一斉に咲いたのでその点では花いっぱいのガーデンは見応えがある。このような状況ではあるが、咲き誇るバラと自然景観を見に来て」と呼び掛ける。
開園時間は10時~16時。入園料は高校生以上=500円、中学生=300円、小学生以下無料(バラの開花状況によっては減額する場合がある)。バラ祭りは7月26日まで。