宅配弁当やオードブル・ケータリング事業を展開する「八栄堂」(盛岡市菜園1)は5月20日、プロレス団体「みちのくプロレス」とのコラボレーション企画「みちのく8(エイト)イーツ」をスタートした。
「笑顔と元気を届けるぞ!」と意気込む「みちプロ」の皆さんと「八栄堂」スタッフ
「みちのくプロレス」のレスラーたちが弁当の配達を行う同企画。「Enjoy Stay Home -岩手・盛岡に元気を!!-」をテーマに、自宅などで過ごす時間をより楽しく、充実したものにしてもらおうと2団体がタッグを組み、利用客へ笑顔を届ける取り組みをスタートした。新型コロナウイルス感染症の影響を受けている飲食店や生産者を応援するとともに、同じく感染症の影響で3月1日から興行を中止している同団体の支援にもつなげる。
20日に行われた出発式には、「みちのくプロレス」の新崎人生コミッショナーやザ・グレート・サスケ選手のほか6選手が参加。新崎コミッショナーは「『みちプロ』のレスラーたちは、試合を見にきた皆さんに楽しんでもらおうと常々考えている。リング外でも我々の個性を生かして皆さんに喜んでもらうというのはレスラー冥利(みょうり)に尽きる」と話す。
ザ・グレート・サスケ選手は「この困難を乗り越えるにはさまざまな方法があるが、その一つが共助。『みちプロ』と八栄堂とのコラボがそれだと思う。岩手は未だに感染者0で、緊急事態宣言が解除されたとはいえ、これまで通りの日常が戻ってくるわけではない。ステイホームが求められ、宅配のニーズが高まる中、配達の手伝いができてうれしい。みちプロらしさを発揮して笑顔を届ける」と意気込む。
コラボに合わせて「タイアップ弁当」も発売。ザ・グレート・サスケ選手の名前にちなんだ「佐助豚のグレート重」(1,300円)は、「佐助豚」のステーキと特製しょうが焼きを岩手県産米の上に載せたボリュームたっぷりに仕上げ、新崎コミッショナーのスタイル「四国八十八箇所巡礼者」をテーマにした「人生の八角お遍路弁当」(1,300円)は、八角形の器に野菜中心のおかずに県産米を使った新生姜とタケノコの炊き込みご飯が入った精進弁当となっている。
「みちプロ」では、5月23日から、来場者を県内在住者に限定し、人数制限などの感染対策をした形で滝沢市の道場を会場とした「道場プロレス」を再開予定で、配達も並行して継続する。
レスラーたちが配達を担当するのは毎週火曜~木曜で、盛岡市内の主に「八栄堂」に店舗から5キロ圏内のエリアとなる。レスラーの指名はできず、「八栄堂」のスタッフが届ける場合もある。配達料は1件500円で、5,000円以上で無料。配達料とタイアップ弁当の売り上げの一部を「みちプロ」へ還元する。
配達を担当するレスラーたちは「早く、正確に、きれいに」「配達を普段以上のトレーニングとして全力で届けたい」「日々の練習で培った体力を生かしたい」とそれぞれ意気込み、早速、自転車に乗り市内の企業へ弁当を届けた。
弁当の配達は利用前日の15時までに予約が必要。注文は電話(019-656-7108)・ファクス(019-656-1124)・ホームページで受け付ける。問い合わせは「八栄堂」まで。