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盛岡で「ムーミン展」間もなく開幕 キャラクターの多彩な表情に出合う

トーベ・ヤンソン《スウェーデンの日刊紙「スヴェンスカ・ダーグブラーデット」広告》1957年、ムーミンキャラクターズ社 ©Moomin Characters TM

トーベ・ヤンソン《スウェーデンの日刊紙「スヴェンスカ・ダーグブラーデット」広告》1957年、ムーミンキャラクターズ社 ©Moomin Characters TM

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 岩手県立美術館(盛岡市本宮)で4月11日から、企画展「ムーミン展 THE ART AND THE STORY」が開催される。

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 日本フィンランド外交関係樹立100周年と、「ムーミン」75周年を記念して昨年4月にスタートし、全国9都市を巡回する同展。フィンランドを代表する芸術家トーベ・ヤンソンが生み出し、小説や絵本、新聞連載コミック、アニメ、商品などさまざまな形で親しまれている「ムーミン」シリーズの魅力を、約500点の展示品で伝える。

 展示作品は、フィンランド・タンペレ市にある世界で唯一の「ムーミン美術館」などから出展。ムーミンの小説や絵本から代表的なシーンの原画のほか、トーベ自身が最後まで手元に残していた貴重なコレクションからは日本初公開の作品も並ぶ。イースターカードやアドベントカードの原画、銀行広告など、小説・絵本では見ることができないムーミンと仲間たちの表情が見られる展示も。トーベと日本の交流にも光を当て、トーベが愛した日本を写真資料やスケッチで紹介し、浮世絵とムーミンを並べた展示も行う。

 関連イベントとして、5月9日にはブックデザイナー・祖父江慎さんによる講演会「トーベ・ヤンソンの描く闇の妖精たち」、5月16日には、町田市立国際版画美術館の学芸員・村瀬可奈さんの講演会「ムーミンと浮世絵~トーベと日本の接点をめぐって」を開催。期間中は学芸員によるギャラリートークも予定している。

 担当学芸員は「日本ではアニメキャラクターのイメージが強いムーミンだが、今回の展覧会では原点に返り、小説としてのムーミンをトーベ本人が描いたイラストを中心に、ムーミンがどのように生まれたかも紹介していく。日本では初公開となる作品もあるので、今まで皆さんが知らなかったムーミンの姿も楽しんで」と呼び掛ける。

 開館時間は9時30分~18時(入館は17時30分まで)。観覧料は一般前売り=1,000円、当日=1,200円、高校生・学生前売り=600円、当日=700円、小・中学生前売り=400円、当日=500円。5月31日まで。前売り券は同館のほか、岩手県民会館、カワトク、ANNEXカワトク、フェザン、Cyg art galleryなどのプレイガイド、ローソン、セブン-イレブンで取り扱う。

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、展覧会および展覧会関連イベントの開催中止となりました。(4月7日発表)

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