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「さんさ太鼓」デザインの体質表示グッズ登場 優しい気持ちでトラブル回避

「さんさ太鼓」デザインがかわいらしい体質表示グッズ。オリジナルのメッセージを入れることもできる

「さんさ太鼓」デザインがかわいらしい体質表示グッズ。オリジナルのメッセージを入れることもできる

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 「さんさ踊り」をモチーフにしたアクセサリーなどを手掛ける「こさんさ」は現在、咳(せき)などに関する「体質表示グッズ」を販売している。

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 「こさんさ」は、リフォーム会社「コスト」が子育て中の母親と共に作る「さんさ踊り」をモチーフにしたアクセサリーのブランド。「コストが・子育てママと・こさえる・小さい・さんさのアクセサリー」という意味を込めて「こさんさ」と名付け、さんさ踊りで身に着ける花がさや太鼓をモチーフにした髪飾りやイヤリングなどを製作・販売している。

 「体質表示グッズ」は、「こさんさ」で作っている「さんさ太鼓」の形をした缶バッジや缶ストラップ「幸呼来(さっこら)缶」をアレンジしたもの。通常はさんさ踊りの掛け声「幸呼来」や「もりおか」などのメッセージを使っているが、その代わりに「花粉症です」や「喘息(ぜんそく)です」「鼻炎です」といったメッセージを載せている。

 きっかけは、同社の社長・佐藤重幸さんが花粉症だったこと。花粉が飛び始めるこの時期は、咳やくしゃみなどの症状に悩まされるが、新型コロナウイルス感染症の影響があり、現在は「咳がしづらく、周りの視線が気になる」と感じていた。そこで、体質を表示することでトラブルが回避できるように「体質表示グッズ」を作ってみたらどうかと提案。「こさんさ」のデザインも担当する山田麻子さんが製作した。

 グッズは缶バッジとストラップの2種類で、要望に合わせてクリップタイプも準備。さんさ太鼓の面の部分に、花粉・鼻炎・喘息の3つの体質が表示されたデザインになっている。3月上旬から同社事務所とインターネット通販で販売をスタートした直後から売れ始めたという。特に「喘息です」の表示が人気だ。

 山田さんは「必要としている人が多いのではないかと感じている。こんな状況だからこそ、周りを気にしてしまうタイミングが増えてしまう。身に着けることで、小さなトラブルや誤解を避ける手伝いができているならうれしい」と話す。「体質表示バッジを購入してくれた病院では、『いま来院している人の中にこういう人がいます』という表示に使っていると聞いた。こういった使い方も安心につながるのかなと思う」とも。

 「こさんさ」ではもともと、表示するメッセージや写真を変更したオリジナルデザインの缶バッジやストラップの製作も受け付けていた。今回の「体質表示グッズ」もそれを生かして製造したという。「こんな表示があれば」という要望の相談にも応じる。

 「さんさ踊りの季節には事態が収束していることを願うばかり」と山田さん。「さんさのグッズもママたちと協力して作っている。今年の夏も楽しみにしていてもらいたい。困っている皆さんの力になれれば」と話す。

 価格は1個400円。売り上げの一部は岩手県社会福祉協議会へ寄付される。

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