サントリー食品インターナショナル(東京都)が実施した「第1回 全国一斉健康力テスト」で、岩手県の平均点が最も高く全国1位となった。
「全国一斉健康力テスト」は、食事・運動・生活をテーマにした「健康」に関するさまざまな問題に回答すると、自分の「健康力」が点数化され測定できるというテスト。2019年11月25日から12月25日まで実施し、47都道府県から総勢約20万人が参加した。
同社では、健康に関する知識を正しく、かつ楽しみながら得ることによって、健康への意識を高めてもらおうという考えからテストを実施。テストは、回答者が身近に感じられるように一日の行動に合わせたストーリー型の出題形式とし、「健康を考えて、朝食に一品足すならどれ」「夕食後の消化のために良い行動は」などの問題が出された。
テストの実施に当たり、健康状態を探る基本情報として「朝食を週3回以上抜くことがあるか」「週の外食回数」「平均睡眠時間」も調査。テストの結果から全国平均や都道府県別・年齢別の平均点を集計し、テストを監修した筑波大学発の研究成果活用企業「THF」が、基本情報や県民性など多様な角度から考察を行った。
岩手県の平均点は58.4点。都道府県別のランキングでは1位で、「もっとも健康力が高い県」に輝いた。「THF」は、岩手は「中学生の運動部参加率」と「農業就業人口」が全国トップで、若いうちから運動する習慣がついていること、力仕事が多い農業従事者が多く、「体が資本」という考え方が定着していると考察。このほか、基本情報調査では「睡眠時間が5時間未満の人」が全国で 2 番目に少ないと分かることから、ある程度の睡眠時間を確保する人が多いことも好影響を与えていると評価している。
厚生労働省が2015(平成27)年に発表した「都道府県別の平均寿命」によると、岩手は男性45位が、女性で42位だったという。
「サントリー食品インターナショナル」の担当者は「この結果は、岩手の皆さんが普段から健康を意識して生活されている証拠。今回のテストは初めての試みだったが、多くの岩手県民が参加し、皆さんの健康意識が高いということを改めて実感した。これからも、皆さまの健康的な生活をサポートできるような提案を続けたい」と呼び掛ける。