盛岡・中津川でサケが続々遡上-河口から200キロの長旅の末

川の中にサケの黒い魚影が3つ見える。写真は9月29日13時ごろ、与の字橋と上の橋の間。

川の中にサケの黒い魚影が3つ見える。写真は9月29日13時ごろ、与の字橋と上の橋の間。

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 盛岡市の中心街を流れる中津川でサケが遡上(そじょう)している。

体を横にして産卵場所を作るサケ

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 中津川に架かる橋の上からは、市民がサケの姿を求めて橋の上からのぞき込んだり、川岸ではひと目見ようと、カメラを片手にしながら川岸にそっと近づく様子が見られた。

 朝から晴れ渡った同日午後、中津川にかかる与の字橋と上の橋間の浅瀬では、北上川の河口からおよそ200キロの距離を泳いできたサケの姿が計6匹確認された。その大きさは70センチ前後。雄のサケが雌の産卵を促す行動は見られなかったが、今後10月に入ると産卵を間近に、雄が雌を追い回す姿も見られるようになるという。サケはさらに上流の浅岸付近でも見られる。 

 中津川は北上川の支流で、内陸の都市部でサケが遡上することで知られる。長年行われた稚魚の放流事業が功を奏し、成魚が帰ってくるようになった。平成に入ってからは小学生らによる稚魚の放流も行われている。

 毎年、9月中旬になるとサケの遡上が始まるが、今年はやや遅くなっていた。

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