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盛岡でローカルガイドと学ぶ「復興の街の今と昔」 暮らしの復興に着目

今年3月に行われた宮古と台湾を結んでのオンライン中継の様子

今年3月に行われた宮古と台湾を結んでのオンライン中継の様子

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 もりおか復興支援センター(盛岡市内丸)で12月7日、「ローカルガイドと一緒に学ぶ、復興の街の暮らしといまむかし」が開催される。

 「震災記憶の風化防止と防災意識の向上」をテーマとし、「令和元年度 盛岡市市民協働推進事業」の対象事業として行われる同プログラム。企画・実施を担う「三陸みらいシネマパートナーズ」は、「東日本大震災」以降、沿岸地域で持続可能な地域コミュニティーの再生を目指し、映画の上映や震災前の映像の掘り起こし、地域住民の記憶を元にしたマップ教材の作成などの活動に取り組んできた。

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 メンバーの一人である有坂民夫さんは盛岡市民として沿岸地域に関わりながら、沿岸部と盛岡では「復興」のイメージにギャップがあるのではないかと感じていたという。有坂さんは「三陸鉄道の復旧やラグビーW杯などをきっかけに、沿岸部を訪れる機会が増える一方、ニュースで取り上げる部分の復興しか知らない人が多いなと思った。暮らしがどう復興してきたかは、なかなか知り得ない。生活する人の視点から、街と暮らしの復興を知ってほしい」と話す。

 今回は、被災地の悲惨さや苦しみ、悲しみだけではなく、何度も災害に遭いながらも知恵を持って暮らしをつないできた街の歴史と生活者視点での復興に着目。沿岸地域で暮らす楽しみや、魅力を伝えることで「盛岡と同じ魅力ある街であること」を知ってもらい、被災者とそうではない人を同じ視点で結ぶことを目指す。

 当日は釜石・宮古市民の協力で作成した「まち歩きマップ」や各地域で発掘された震災前の映像を使いながら、実際に各地で暮らす人の目線や街の移り変わりを学ぶ。その後、ネット中継で沿岸部と盛岡を結び、バーチャルツアーを行う。盛岡会場だけではなく、釜石・宮古現地でのまち歩きガイドも実施。現地でのガイドは随時受け付けとなり、参加者の希望に合わせて日程や内容の調整を行う。参加者の気付きや感想は震災の風化防止や盛岡の防災・減災に生かされ、「まち歩きマップ」への反映や市のホームページでの公開などを予定している。

 プログラムには「気軽さや楽しさを感じながら復興について学んでほしい」という思いも込められている。有坂さんは「震災関連の学習会や講演などに行く時、『よし行こう』というような、ある種の踏ん張りが必要な時や、『本当に行っていいか』と迷いが生まれるがこともある。大変さに触れるだけではなく、震災後の街での暮らしの楽しさ、街の魅力や価値を知ってほしい。きっと皆さんそれぞれの気付きが生まれるはず。気軽に参加してほしい」と呼び掛ける。

 盛岡での開催時間は10時~12時。来年1月18日と2月15日にも開催。釜石・宮古でのガイドプログラムは来年2月15日まで随時受け付け、実施は2月末まで。参加無料。