「第36回伝統的工芸品月間国民会議全国大会 KOUGEI EXPO IN IWATE」が11月3日から、「岩手産業文化センター アピオ」(滝沢市)で開催される。
「伝統的工芸品月間国民会議全国大会」は、経済産業省が伝統的工芸品に対する国民の理解とその一層の普及を目指し、毎年11月を伝統的工芸品月間と定め、1984(昭和59)年から全国各地で開いている。岩手では19年ぶり、2回目となる。
県産業経済交流課課長の竹花光弘さんは「釜石でのラグビーW杯開催に三陸鉄道の復活と、今年は岩手から全国へ情報を発信する機会が多い年となった。工芸の魅力と共に、復興への感謝も伝えたい」と話す。
今回は約60の伝統的工芸品が全国から集合。岩手からは南部鉄器・岩谷堂箪笥(たんす)・浄法寺塗・秀平塗が参加する。作り手による展示販売や製作実演、製作体験のほか、伝統工芸士による新作コンクールも行われる。県内各地の伝統的工芸品や郷土工芸品を紹介するエリアも設け、若手職人による作品や企業などとのコラボ作品の展示も行う。
「KOUGEI EXPO」に合わせた関連イベントも多く開催。「アピオ」内の会議場では、漆文化や漆器の製造工程などを紹介する「漆DAYSいわて2019」や、県内の技能者や職人の素晴らしさを実演や体験を通して体感できる「いわての卓越技能展」、南部鉄器を通じた岩手と中国の交流を紹介するパネル展示などを予定している。このほか特設会場では、県内の人気飲食店や土産品を集めた「いわてのごっつおフェスタ」も開かれる。
竹花さんは「会場全体を使って、岩手を丸ごとドンと紹介するようなイベントになっている。1日楽しんでもらえるとうれしい」と話し、「全国からたくさんの工芸と職人さんが集まる機会はそうそうない。ベテランの皆さんの技ももちろんだが、若手職人の皆さんの活躍にも注目してもらいたい。皆さんの目で本物を見て、購入し、体験することもできる。岩手と全国の工芸を知ってもらえれば」と呼び掛ける。
開催時間は10時~17時(最終日は16時終了)。入場無料。11月5日まで。