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盛岡でデザイン学ぶ学生たちの展示会 成果と個性を学外へ

「ぜひ会場に足を運んで」と(左から)松前さん、池田さん、千葉さん

「ぜひ会場に足を運んで」と(左から)松前さん、池田さん、千葉さん

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 「盛岡情報ビジネス専門学校グラフィックデザインコース展」が8月24日・25日、岩手県民情報交流センター「アイーナ」内(盛岡市盛岡駅西通1)のギャラリーアイーナで開催される。

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 グラフィックデザインコースで学ぶ学生たちの様子や、学習内容などを、学校以外の場所で対外的に知ってもらおうと企画した展示会。これまでは卒業前に「卒業制作展」を開いてきたが、それ以外の時期に展示会を開くのは初めての挑戦となる。学生らが実行委員となり、展示の準備だけではなく、事務局運営や広報、会場作りなどにも取り組んでいる。

 展示会は同コース2年生が主体となり、入学してから1年半の間に制作した作品などを展示する。事務局を務める千葉潔孝さんは「前例がない中で、ゼロから展示会を作っていくのは大変な作業だが、これから引き継いでいく後輩たちのたたき台になるためにも、中途半端なものは残せない」と意気込む。

 会場では、同コースの学生らが授業で制作した課題やコンテスト出品作品、企業と連携して行ったデザインなどブースごとに分けて展示。見どころの1つは在学中の学生20人の個人ブースで、条件や作品を指定せず、それぞれの学生が自主制作したものや、得意分野を生かした作品、気に入っている作品などを並べる。1人につき180センチ×90センチの大きなテーブルを用意し、会場の半分のスペースを使い、力が入った内容となっている。

 会場係を担当する池田愛さんは「会場の10分の1模型を作り、精度の高い会場レイアウトを考えた。備品も全くない中でのスタートで予算に合わせて用意するのも大変だったけど、実行委員以外のメンバーとも連携して乗り越えられた」と話し、「時間をかけて作った会場の雰囲気もあわせて楽しんでもらい、私たちがどんなことを学んでいるのかを見て、触れてほしい」と呼び掛ける。

 展示会の開催に合わせ、同コースではSNSアカウントを開設。広報を担当する松前哲さんが中心となり運用し、展示会に向けた告知だけではなく、普段の授業の様子や講師の紹介を載せるなど、「外からも見える、分かりやすさ」にこだわった。松前さんは「学校外からも、何をしているのかが見えるコースにしたかった。常に外へ向けた発信を心掛け、どうしたら関心を持ってもらえるかを考え、投稿内容や投稿する時間帯も作戦を練った」と話し、「デザインを学んでみたいという人にも見てもらいたい展示会。『グラフィックデザインって何?』という人にも見やすく、面白い展示になっていると思う」とも。

 夏の時期に展示会を開くのには、就職活動に関する意図もあるという。卒業時の展示会では、すでに就職先が決まっている生徒がほとんど。デザインの世界で働く人に、学生の力をもっと見てもらいたいという思いを込めて、県内で活躍するデザイナーたちに向けて展示会の知らせを送った。

 千葉さんは「この展示会をコミュニケーションの場にしたい。デザインを学ぶ人、仕事にする人、普段はあまり気にしていない人、いろんな人と話す機会になればうれしい。話しやすい雰囲気づくりにも力を入れた」と話し、「グラフィックデザインコースの学生たちの個性あふれる作品を見に来て」と呼び掛ける。

 開催時間は24日=10時~18時、25日=10時~16時30分。入場無料。

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