「第42回盛岡さんさ踊り」が8月1日、開幕した。
1978(昭和53)年に第1回を開催して以来、夏の風物詩として親しまれ続けている「盛岡さんさ踊り」。令和最初となる今年のさんさ踊りは、4日までの期間中、253団体、約3万5500人が参加。中央通を主会場に、浴衣をまとった踊り手たちは幸せを呼ぶ「サッコラチョイワヤッセー」の掛け声と共に、太鼓や笛の軽快な音色に合わせて踊り歩く。
初日のパレードは、谷藤裕明市長や「ラグビーワールドカップ2019釜石開催実行委員会」などによる特別集団を先頭に岩手県公会堂前をスタート。華やかなそろいの浴衣を着た5人の「ミスさんさ踊り」と「さんさ太鼓連」が踊り手たちの先陣を切って盛り上げ、後に続く出演者たちも笑顔で美しい演舞を披露した。沿道には県内外から多くの観客が集まり、参加者に手を振ったり、拍手をしたりと声援を送った。
期間中は毎日、各参加団体を対象に審査を実施。「基本に忠実な踊り」や「団体の統一性」などを評価する「盛岡さんさ部門」と、「祭りを盛り上げるパレード」や「エネルギッシュなパレード」といった観点で審査する「パレード部門」、華やかな装飾の花車を表彰する「花車部門」の3部門で、「盛岡さんさ部門」と「パレード部門」は各日、最優秀賞1団体、優秀賞1~3団体を選出、「花車部門」は4日間で1台を選ぶ。受賞団体は公式ブログなどで発表する。
2日には高校生らが踊りの完成度などで競い合う「さんさ甲子園」も実施。今年は5校が参加する。最終日の4日は、市制施行130周年を記念し、参加全団体による太鼓の大パレードで締めくくる。サブ会場の「盛岡市民文化ホール 大ホール」と「JR盛岡駅前 滝の広場」では期間中、ミスさんさ踊りとさんさ太鼓連、伝統さんさ踊り団体による「伝統さんさ踊り競演会」も行われる。
パレードは各日18時スタート。