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滝沢「チャグチャグスイカ」の出荷スタート 馬たちも夏の味覚に舌鼓

たい肥を提供した馬たちも「チャグチャグスイカ」の味に満足の様子

たい肥を提供した馬たちも「チャグチャグスイカ」の味に満足の様子

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 滝沢市と市内の農家らによる「滝沢市馬ふん堆肥活用プロジェクト」は7月26日、馬ふん堆肥で栽培した「チャグチャグスイカ」の出荷をスタートした。

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 同プロジェクトは一昨年からスタート。「チャグチャグ馬コ」など市内の馬と馬文化を守るために馬に還元できる仕組みとして、馬ふん堆肥を活用した農作物を栽培しブランド化に取り組み、売り上げの一部が飼育維持など馬たちを守る活動に役立てられる。

 その第1号に選ばれたのが市の名産品でもある「滝沢スイカ」。馬ふん堆肥で栽培されたスイカを「チャグチャグスイカ」と名付け、昨年度から本格的に販売している。スイカは市内の6農家が栽培。今年は1万2千玉の収穫を予定している。

 プロジェクトのリーダーを務める工藤光さんは自身も馬主であり農家。自分の畑で馬ふんを使用している。工藤さんは「プロジェクトをスタートする時、まず何を育てようかという話になったが、滝沢といえばスイカだというアイデアが生まれた。今後は他の野菜の栽培も行っていきたい」と話し、「馬の数も少なく、堆肥の量もまだまだ十分とは言えない。プロジェクトを多くの馬主や農家、そして消費者に知ってもらい、普段の買い物の中から、馬たちを応援することにつなげて行くことができればうれしい」とも呼び掛ける。

 初出荷の26日には市内の「相の沢牧野」で、生産者と馬ふんを提供した馬が初物の「チャグチャグスイカ」を一緒に試食した。馬たちはスイカに興味津々で、皮まで残さず食べたり、赤い部分だけきれいにかじったりと、おいしそうに旬の味を楽しんだ。

 生産者からは「今年は平年より糖度が高く、皮のギリギリまで甘くておいしい。自信を持って出荷できる」という声や、「自分たちが育てる農作物を通じて滝沢の伝統を守っていきたい」という声もあった。

 「チャグチャグスイカ」には目印として、「馬コ応援プロジェクト」のシールが貼られる。今年は「ビッグルーフ滝沢」内のショップ「たきざわキッチン」に初めて特設コーナーを設けるほか、「マイヤ滝沢店」、市観光協会が運営するネットショップ「チャグまるしぇ滝沢」などで販売する。

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