アーティスト舞木和哉さんによるインスタレーションイベント「ジンタク」が7月24日から、ブックストア「BOOK NERD(ブックナード)」(盛岡市紺屋町)で行われる。
「ジンタク」は舞木さんが昨年末から取り組んでいるプロジェクト。釣り人が釣った魚の像を紙などに転写する「魚拓」のように、アートを鑑賞する人々の姿を「人拓(ジンタク)」として写し取る体験型のアートで、大きな紙の前に立った参加者の輪郭をなぞり、さらに表情や服などを描き込んで等身大の作品を作り出す。
同様のイベントは昨年12月に東京のブックストア「SNOW SHOVELING(スノウショベリング)」でも開催。盛岡での開催期間中には同店と、国内外の雑誌を中心に取り扱うオンラインストア「Magazine isn't dead(マガジンイズントデッド)」の2店によるポップアップショップも出店し、ビンテージブックや本にまつわるグッズ、マニアックな雑誌などを販売する。「SNOW SHOVELING」の店主・中村秀一さんと「Magazine isn't dead」主宰の高山かおりさんも来盛する予定。
舞木さん、中村さん、高山さんの3人は「SNOW SHOVELING -caravan-」として、長野県で行われるブックイベント「ALPS BOOK CAMP」でも出店。その後盛岡へとやって来るという。舞木さんは以前、「BOOK NERD」で個展を開いたこともあり、中村さんも同店でトークイベントを行っているほか、店主の早坂大輔さんにとっては師匠的な存在だという。その縁もあり、盛岡での開催が決まった。
早坂さんは「ジンタクは年齢や性別を問わずに、誰でも楽しめるアート。自分の姿が1つの作品となる体験やアーティストとコミュニケーションを取りながら作っていく経験はなかなかないものだと思う。お年寄りから子どもまで、たくさんの人に参加してもらいたい」と話し、「ブックストアに来るのは敷居が高いと思われがちだが、本が好きでなくても楽しめるイベントになっている。小さなサーカスのキャラバンを見に来るような気持ちで気軽に遊びに来て」と呼び掛ける。
ジンタクの参加料金は大人=3,500円、子ども(身長100センチ前後)=2,000円。所要時間は30分。事前予約は「BOOK NERD」まで電話(TEL 019-677-8081)かメールで受け付ける。当日参加も可。今月31日まで。