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盛岡で「ゆるキモノ集会」開催へ これから着物を着たい人にとっての一歩目に

4月に行われた鉈屋町のまち歩きの様子

4月に行われた鉈屋町のまち歩きの様子

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 盛岡の着物好きによるイベント「ゆるキモノ集会 着付け練習会&お譲り会」が6月8日、「イトウタカムネ写真事務所」(盛岡市鉈屋町)で開催される。

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 イベントを企画したのは盛岡の「着物好き」によるグループで、主宰を務める山口茜里さんは大学生。山口さんの「同世代の人と一緒に着物を着たい」というSNS上での書き込みをきっかけに着物好きが集まり、昨年12月に初めてのイベントを開いた。その後も「気負わずに、ゆるく楽しむ」をテーマに、着物で街を散策するイベントを続けている。4月には旅行会社と協力し、ガイド付きで鉈屋町を巡る「まち歩き」企画も実施し、外国人の参加者もいた。

 イベントを行うごとに参加者の数が増えるとともに、着物を持っている人から、持っていないが着てみたい人への貸し借りも増えていった。着物を貸す側からは「気に入ったのなら売っても良い」と声を掛けることもあり、借りた側からも「買いたい」と好意的な意見が集まった。それをきっかけに、家にある着物を譲り合いたいというアイデアが生まれた。

 山口さんは「着物好きの中にはサイズが合わなくても、値段や柄が気に入れば買ってしまうという人も多い。実は私もそのタイプ。買ってしまったけど自分では着ない着物を誰かに着てもらいたい。それをきっかけに着物人口が増えて、お互いに活用し合えれば良いなという思いがイベントにつながった」と話す。

 当日は希望者と主催者メンバーが一緒に着付けの練習を行うほか、参加者らが持ち寄った着物や小物の譲渡や販売を行う。着物を着たことがない人も歓迎し、手ぶらでの参加も可能。着物を着るのが簡単だと感じてもらい、これから着物を着る人にとっての第一歩となるイベントを目指す。

 会場は、鉈屋町にある築120年の盛岡町家を改装したフォトスタジオ。事務所を開いたカメラマンの伊藤隆宗さんもこれまでのイベントに参加し、参加者たちの姿を撮影してきた。これからも鉈屋町を中心にイベントを行っていく予定。

 山口さんは「何よりも自分たちが楽しんで着物を着ているところに、一緒に着たい、撮影したい、イベントを企画したいといろいろな観点で関わってくれる人がいることがうれしい」と話し、「タイトルの通り、緩いイベント。私たちは着物でおしゃべりしているので、ふらっと気軽に遊びに来て」と呼び掛ける。

 開催時間は14時~16時30分。参加無料。参加申し込みはフェイスブックから受け付ける。着物・小物の譲渡希望者は前日までの連絡が必要となる。

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