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盛岡・肴町に「オセロができる机」登場 人通り生かかしたアイデア続ける

オセロで遊べる「芸夢机(げーむき)」。机も駒も木製にこだわった

オセロで遊べる「芸夢机(げーむき)」。机も駒も木製にこだわった

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 盛岡市肴町商店街アーケード内に、オセロで遊べる机「芸夢机(げーむき)」が設置された。

 「芸夢机」を設置したのは同商店街振興組合青年部(4S会)。4S会ではアーケード内に人が滞留する空間を作るために、木製のベンチを設置する「ベンチプロジェクト」に取り組んでいる。今年2月にはベンチを利用する人に楽しんでもらえるよう、自由に本の貸し出しを行う「hon・ba・co(ほんばこ)」という本棚も設置。「hon・ba・co」は好評を得て、設置場所も増やしている。

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 ゲームができる机のアイデアは「hon・ba・co」の設置時からあったという。ベンチによって人の滞留が増え、本で楽しみを提供する流れが成功した実績に加え、「hon・ba・co」に感想などを書き込める交流ノートを置いたことで、知らない人同士がコミュニケーションを取り始めたのが、偶然机に座った人同士がゲームで交流する「芸夢机」のアイデアにつながった。「芸夢机」という名前は「ゲーム機」をもじり、ゲームで遊べる机であることから名付けた。

 「芸夢机」で遊べるゲームはオセロで、製作はアーケード内の「肴町ホームセンター」の2階にあるDIYスペース「KITENE(きてね)」が担当。シンプルなルールで老若男女問わず遊ぶことができることから選んだ。机は木製で、天板の部分にオセロ盤が埋まっている。駒は県産リンゴの枝を輪切りにして作り、白側は木の風合いをそのまま生かして黒側だけ塗料を塗った。駒は机の下部分の引き出しに収納し、常に遊べる状態になっている。5月5日から同店向かい側に設置。昼間に遊んでいる人の姿が見られるという

 同社社長の齋藤健吾さんは「遊べるゲームを選ぶ時に、囲碁や将棋というアイデアもあったが、ルールが分からない人も多い。説明せずとも遊べるものがいいと思った。乱暴に扱う人がいるんじゃないかという心配もあったが、全くそういうこともなく、盛岡の人の良さがここに出ている気がする」と話す。

 次のバージョンを作る考えもあるが、ゲームの選定に難航している。斎藤さんは「誰もが知っているゲームを選ぶのは難しい。今の子どもたちが知らないようなボードゲームも良いのかもしれない。たとえば『潜水艦ゲーム』とか」と話し、「『ななっく』の閉店などで寂しくなるのではという声も多いが、アーケード内の人通りは多く、それを活かしていく取り組みを続けたい。人の滞留が生まれ、そこにサービスを提供する人が表れることが狙い。サービスを提供しやすい場の整備についても考えていきたい」と意気込む。

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